SSDとバッテリにもこだわりポイント

内部コンポーネントの面でも見るべき部分がある。その最大のものはストレージだろう。120GBのSSDを搭載しているが、見所はコントローラICが最新の高速コントローラである「Sandforce SF-2281」であることだ。開発担当者の談として、Luvbook Xは、軽量・薄型とあわせて、「速さ」と「バッテリ駆動時間」にもこだわったという製品ということだが、そのうち速さを実現するポイントのひとつがこれである。論より証拠ということで、試作機で軽くベンチマークを試みているので、ご覧いただきたい。

CrystalDiskMarkの結果。最新世代のSSDらしい良好な速度

こちらは0Fillテストの結果。圧縮高価でさらに高速になる

上記はCrystalDiskMarkで計測したものだ。左側が1000MBテストの結果で、シーケンシャル/ランダムともにトップクラスの転送速度を備えていることがわかる。ついでに、右は0Fillテストだ。0Fillテストは、データの中身が0のみ(同一情報のみ)のテストデータを用いるもので、通常のテストデータと比べてデータ圧縮が非常に効きやすい。Sandforce SF-2281は、このデータ圧縮転送の機能が優れているということで、これも計測してみた。一般的な利用用途では、同一情報のみで埋まったデータを取り扱うことはそうそう無いだろうから、ここまできれいにデータ圧縮の恩恵を受けることはないだろうが、圧縮できる程度によって、この0Fillテストの結果の数字に近づいていくものと考えて欲しい。まぁ、どちらにせよ非常に高水準のデータ転送速度が得られることには間違いない。

ついでに試作機のWindowsエクスペリエンス。なお、試作機の構成は直販モデルのものだ

さてもうひとつ。バッテリ駆動時間にもこだわったという開発担当者の談があったと述べたが、Luvbook Xの公称バッテリ駆動時間は5.5時間とされている。その割には普通の数字……、と感じるが、これはかなり厳しい条件での数値なのだということだ。よく使われる測定基準を採用すれば、もっと長い駆動時間を公称することはできるが、ユーザーの利用環境で公称を大きく下回る数字を出したくないとのことで、実際のバッテリ駆動時間にはもう少し期待できるだろう。今回は特にベンチマーク等行っていないが、製品版に触れる機会があれば、比較などしてみたいところではある。