"ワープロの登場によって、誰でも活字で文章を組み立てることができるようになりました。カラオケの登場によって、誰でも演奏をバックに歌う喜びを味わえるようになりました。でも、マンガ制作は、今でも「絵を描ける人だけが可能な名人芸」です。「描ける人」と「描けない人」との間には、高い壁が立ちはだかっています。その壁を取り去ることのできる「まったく絵を描かなくても、誰でもマンガを完成させられるソフトウェア」それがコミPo! です。"
長い引用になってしまったが、マンガ作成ソフト「コミPo!」オフィシャルサイトにある紹介文だ。表現したいことがあっても、その技術が無いことによって表現できない。人類の歴史を見るとツールはその境界線を取っ払ってきたのだ。
言葉を発してコミュニケーションを交わす時代、壁や粘土に文字や絵画を刻む時代、パピルスの茎を使う時代、動物の皮をなめして紙状にする羊皮紙、グーテンベルグによって開発された活版印刷技術による印刷システム。と時代とともに様々なツールが登場し、情報の伝達の役割を果たしてきた。ワープロもしかり、ITの世界も当然、情報伝達ツールとして役割を拡大させていくだろう。
しかし、この情報伝達の壮大な歴史の中で我らが"日本"が出てこないのが少々寂しい。そこで、「コミPo!」が登場する。日本におけるマンガの飛躍的な発展は改めて述べるまでもないだろうが、やはり「描ける人」と「描けない人」との間には大きな壁があった。「コミPo!」は、実に簡単にマンガを創る道を広げてくれるソフトなのだ。Webサイト上には、体験版も用意されているので、これをダウンロードしてみよう。体験版では「4コマ(縦長ハーフサイズ)」の1ページのみの作成、保存・読み込みができない、キャラクター作成のパーツ数の制限や業務・商用利用ができないなどの制限が加わるが、"マンガを作成できる"という感覚を体験するには問題ない。対応OSは、Windows XP(SP3)/ Vista / 7(32/64ビット対応)。
インストーラーをクリックしていくとインストールが行われる。スタートメニューから「コミPo! 無料体験版」を選択するとソフトが起動する。コミック作成開始のウィンドウから[コミックを新しく作る]>[4コマ用(縦長ハーフサイズ)]を選択しよう(図1)。タイトルの枠と4つのコマが作成される(図2)。
ここでは適当に「何気ない日曜日」とタイトルを自由に放り込んでみる。素材リストの中から[01.喜び・和み]を選択し、[キラキラ_01a]をタイトル枠にドラッグ&ドロップする(図3)。
次にフキダシの枠なしを放り込む(図4)。レイヤープロパティのタテ書き・ヨコ書きボタンを押してヨコ配置にし、テキストを入力。フォントや色、サイズを変えて配置する(図5)。