コストパフォーマンスに優れる廉価版も

また今週は、GeForce GTX 680の下位モデルとして、「GeForce GTX 670」も登場。GIGABYTE、GALAXYからはオリジナルVGAクーラーを搭載したオーバークロックモデルも発売されており、注目だ。

GIGABYTEの「GV-N670OC-2GD」はトリプルファン搭載モデル

GeForce GTX 670は、GTX 680と同じくKeplerアーキテクチャを採用した新GPU。CUDAコア数が1,344基と、GTX 680に比べ12.5%少なくなっており、コアクロックも90MHzほど抑えられているが、メモリ回りのスペックは同じだ。

■主なスペック
GPU GTX 680(参考) GTX 670
コアクロック(Base/Boost) 1006/1058MHz 915/980MHz
CUDAコア 1536基 1344基
搭載メモリ 2GB GDDR5
メモリデータレート 6.0Gbps
メモリバス幅 256bit
最大消費電力 195W 170W
補助電源コネクタ 6+6ピン

発売が確認されたのは以下のモデル。

メーカー クロック 価格
GIGABYTE 980/1058MHz 48,000円前後
MSI 965/1045MHz 48,000円~50,000円前後
GALAXY 定格 44,000円~46,000円前後
GALAXY 1006/1058MHz 47,000円~48,000円前後
ZOTAC 定格 44,000円~47,000円前後
Palit 定格 41,970円(ドスパラパーツ館)
Gainward 定格 44,000円前後

GALAXYのオーバークロックモデル。クロック設定は1,006MHzと高速

オリジナルのデュアルファンVGAクーラーを採用している

MSIのモデルはリファレンスクーラー採用のオーバークロック版

Palit製は今回も安価。CPU/マザー等と同時購入なら2,000円引きも

リファレンスカードは、GTX 680と同様のブロワーファン搭載VGAクーラーを採用しているが、大きく違うのは基板の長さ。カード自体の長さは24cm程度あるものの、基板の長さはその3分の2ほどしかなく、オリジナルクーラーを採用したショートサイズモデルの登場も期待できそうだ。

リファレンス準拠のZOTACの「ZTGTX670-2GD5R001/ZT-60301-10P」

基板自体のサイズは短い。左側はVGAクーラーのみの部分となっている

一方、特徴的だったのはGIGABYTEの「GV-N670OC-2GD」。トリプルファンの「WINDFORCE 3X」クーラーを搭載しており、カードサイズは28.5cmと長いが、補助電源コネクタは標準の6ピン×2から6ピン+8ピンに強化されており、オーバークロック時にも安定した電源供給が可能となっている。

GV-N670OC-2GDのカードサイズは長い

補助電源コネクタは6ピン+8ピンに強化