価格が使い方に見合っているかをどう捉えるかがポイント

「値段が違うんだからUltrabookとVAIO Zを比べるのはナンセンスだ!」そんな声が聞こえてきそうなレビューになってしまったが、その批判は当然あるだろう。しかし、PC選びは自分への投資をどう考えるかというところに行き着く。インターネットとメールがメインというならば、それはUltrabookで十分だろう。また、出先でオフィスドキュメントを作りたいだけ、という場合でもUltrabookに軍配があがる。

しかし、その価格差以上のものを求めるとすれば、VAIO Zが圧倒的にオススメだ。モバイルノートPCで動画編集をやりたい、たまにはゲームも楽しみたい、といったヘビーユースのことばかりではない。性能差イコール価格差といった捉え方もあるが、PCで出来ることのすべてが揃っている"モバイルノートPC"というその存在価値と自分が使いこなすのにふさわしいメカへの投資として捉えると、VAIO Zの価格は決して高くないはずだ。

"PC"としてやりたいことを考えればVAIO Zに行き着く

本音をいえば、Ultrabookはまだまだ初期段階にあると思っている。VAIO Zに追い付く日がやってくると信じたいが、それに至るまでには、今はまだ時期尚早だと考えざるを得ない。もちろん、一時期大流行したミニノートPCのようなことにはならないと思うが、少なくとも筆者にとってUltrabookは、現状では何かに妥協する部分があるPCだった。

優れたデザインと軽量薄型のボディ、そして驚きのハイスペックと拡張性。これらが備わったモバイルできるノートPCは他に見つからない。"今"選ぶべきノートPCは? と聞かれれば、少なくとも筆者は「VAIO Z」と即答するに決まっているのだ。