ディスプレイは広く使いたい

一般的なUltrabookは13インチ前途のワイド液晶パネルが使われることが多い。VAIO Zも13インチワイド採用している。ここで注目したいのは解像度。一般的なUltrabookで採用されるのは、1,366×768のいわゆるWXGAクラスの解像度を持つパネルだ。VAIO Zの場合は、1,600×900、もしくは1,980×1,080をカバーしている。HDからフルHDが選べるアドバンテージは計り知れない。

13インチサイズのモバイルノートPCでありながら、フルHD対応パネルを持つVAIO Z。画面を広く使えるメリットは大きい

ディスプレイに表示できる情報力が多ければ多いほど、PCの操作性は高くなる。しかも、13インチワイドというコンパクトなディスプレイで、この解像度は圧巻といえるほどだ。もちろん、ソニーお得意の高画質エンジンを搭載しているので、描画性能も高く、ムービー品質の動画を余さず伝え切ることが可能。一度でもこのパネルを見てしまうと、もう他には移る気がしなくなるほど秀逸だ。

ブラウザ2枚を広げてみると描画領域がよくわかる。13インチワイドでこの解像度は非常にありがたい

もっとも、画面から得られる情報量や描画性能に関しては個人差が強いこともまた事実。通常のWXGAでも「文字が大きいから使いやすい」という声をあげる人も多い。しかし、ヘビーユーザーになればなるほど、高解像度嗜好は強くなる傾向がある。ノート型PCのディスプレイはデスクトップPCのそれとは違い、簡単には付け替えることはできない。ここで妥協できるかどうかが問題であり、筆者はまず最初にこだわって欲しいと願うポイントでもあるのだ。