ネットワークマネージャーでリモート管理

このように基本的な機能も強化された本製品だが、特筆すべきはLANなどのネットワーク経由で「HD革命/WinProtector Ver.4」インストール済みコンピューターを管理できる「ネットワークマネージャー」を用意した点である。管理側のコンピューターに同ソフトウェアをインストールし、LAN経由で各コンピューターの「HD革命/WinProtector Ver.4」を制御するというものだ。

ネットワークマネージャーを起動し、リストを取得すると「HD革命/WinProtector Ver.4」をインストールしたコンピューターが列挙される。ここから各コンピューターに対してドライブ保護の有効化、無効化(一時ファイルの内容を適用)、シャットダウン/再起動(一時ファイルの内容を破棄)といった操作が可能だ(図18~19)。

図18 ネットワーク管理を受けるクライアント側で、詳細設定ダイアログの「その他の設定」にある「リモートによる保護開始/解除の操作を許可する」を有効にする

図19 別のコンピューターにインストールした「ネットワークマネージャー」。ここから各コンピューター上の「HD革命/WinProtector Ver.4」を制御できる

個人でコンピューターを使用する方には縁遠いかもしれないが、インターネットカフェや公共施設、または店舗の体験コーナーでは複数のコンピューターを設置することが多い。また、使用者が好き勝手に操作するため、提供側としては簡単に元の状態に戻せる本製品との相性はすこぶる良いだろう。なお、管理グループ名を設定することで、各コンピューターの切り分けも可能だ。

前述のとおりネットワークマネージャーは「HD革命/WinProtector Ver.4 with Network Manager」固有の機能であり、「同Standard」「同Simple Edition」はクライアントになることすらできない。そのため、目の前にあるコンピューターの安全性を強化したい方は「同Standard」もしくは「同Simple Edition」、インターネットカフェなどで複数台のコンピューターを管理し、常に同じ状態を維持したい方は「同with Network Manager」を選択するのがベストだろう。