番組表のカスタマイズ、おまかせ録画などで"録りためる"

さて、時代ごとに最先端を突っ走ってきたSmartVisionシリーズだが、現在はどのような進化を遂げているのだろうか。

2012年春モデルの「VALUESTAR W VW770/GS」。YAMAHA製のサウンドシステムを搭載しており、迫力のテレビ視聴が楽しめる

現在、NECが展開しているデスクトップPC「VALUESTAR」シリーズはN・W・Lの3ラインを持つ。このうちSmartVisionが搭載されているのは一体型の「W」と省スペース型の「N」の両シリーズになるが、今回はその中から、23型のフルHD液晶を採用した「VALUESTAR W VW770/GS」(以下、VW770/GS)をチェックしつつ、SmartVisionの機能をご紹介していこう。

「VW770/GS」は、地上・BS・110度CSチューナーを2基備え、ダブル録画や裏番組録画も可能。また、HD解像度で、約16倍の長時間録画にも対応(BS・110度CSデジタル放送の場合。地上デジタル放送は約11倍録画)しており、気になる番組をどんどん録り貯めていくことができる。

付属リモコンの「テレビ」ボタンを押すとSmartVisionが起動し、テレビ機能に関しては、ほぼリモコンのみで操作ができる。実際、SmartVisionの起動速度やメニュー操作の反応はすこぶる良く、操作していてストレスを感じることはないだろう。

また、番組表の表示も、いたってオーソドックスで見やすい。デフォルトの番組表示以外にも自分好みのカスタマイズが可能で、あまり見ないチャンネルを削除したりすることもできる。加えて、特定の番組ジャンルを指定すると番組表内の該当番組が着色されて視認しやすくなる、といった機能も備えられていた。

「マイ番組表」の設定画面。チャンネルごとに表示・非表示を設定できる

また番組表表示時に「ウェブ検索」ボタンを押すか、番組表の上で右クリックをすることにより、番組名・出演者名・主題歌などをWeb上で検索することができるといったいかにもPCらしい機能もある。

PCならではのキーボードとマウスを活用した操作は、やはりリモコンのみで操作するレコーダーの操作に比べると、非常に快適。Web連携も便利だ

また番組表からの予約以外にも、登録したキーワードに該当する番組を自動で録画する「おまかせ録画」、新番組を自動検索して録画する「新番組おまかせ録画」、連続ドラマなどをいちど予約するとそれを毎回録画してくれる「シリーズ録画」など、さまざまな録画機能を備えている。

キーワードをキーボードから入力できるため、じつに細かく設定できる。この快適さはパソコンならではだろう