デュアルコアCPUを搭載したことで、全体的に動作は滑らか。実際にベンチマークを取ってみると、特に秀でた値ではないが、ブラウザ表示や画像、動画再生など、一般的な用途では問題は感じない。

■ Quadrant Professional
CPU 2374
Memory 2711
I/O 3232
2D 549
3D 2217
Total 2216
■ AnTuTu Benchmark
RAM 823
CPU integer 1674
CPU float-point 1339
2D graphics 299
3D graphics 1180
Database IO 540
SD card write 104
SD card read 192
Total score 6151

使い勝手のいいオリジナルアプリを搭載

プリインストールアプリは、au向けとして3LM Security、au one Market、au Wi-Fi接続ツール、auスマートパス、Eメール、Friends Note、LISMO Player、ウイルスバスター、リモートサポート、安心アプリ制限などを搭載。3LM、ウイルスバスター、リモートサポートは、安心セキュリティパックとして提供されているサービスを契約することで、遠隔ロックやリモートワイプ、マルウェア対策などが実現できる。

標準搭載アプリでは、3LM Securityのようなアプリから、auスマートパスアプリ、MotorolaオリジナルのMOTOPRINTやWebtopコネクタなどがある。アプリ一覧(ドロワー)は、グループごとに分類して絞り込める。たくさんのアプリをインストールした場合も検索しやすい

さらに、Motorolaオリジナルアプリとして、MOTOPRINT、Webtopコネクタ、ソーシャルネットワーキング、スマートアクションが搭載される。

MOTOPRINTは、Motorolaのサイトからツールをダウンロードすることで、LAN内のプリンタにワイヤレスで接続、端末内のデータをプリントできるというアプリ。スマートアクションは、状況に応じて端末の設定を自動的に変更したり、特定の操作を実行したりできるアプリ。例えば「低バッテリセーバー」では、バッテリ残量が一定以下になると、自動的に画面の輝度を落とし、GPSを無効にし、バックグランド更新を停止する、といった動作が実行される。

スマートアクションは、状況に応じて自動的に設定を変更してくれる機能

「低バッテリ セーバー」アクションは、端末から自動で提案される。バッテリ残量が一定以下になると、自動的に画面の照度を落とし、GPSを無効にして、バックグラウンド更新を停止してくれる

スマートアクションの設定画面。トリガーとして条件設定を行い、その結果のアクションを設定する仕組み

ルールはサンプルとして複数が用意されており、これを使ってカスタマイズすれば、簡単にオリジナルのルールが作成できる

例えば自宅の場所と時間帯を設定し、さらに端末に動きがなければマナーモードにするなどの設定ができる

「トリガー」となる状況を設定することで、例えば「自宅」の位置をトリガーとして登録すれば、その場所にいるときは着信音をオンにして無線LANをオンにして、といった動作が自動実行される。ヘッドフォンを接続すると音楽アプリを起動するなど、さまざまな設定が登録できるようになっている。

ソーシャルネットワーキングは、TwitterやFacebook、LinkdIn、Picasa、YouTubeといったSNSや画像・動画共有サービスのアカウントを一括して登録し、管理できるアプリケーション。

TwitterやFacebookを登録できるソーシャルネットワーキング

SNSの情報を一覧表示してくれる

そのほか、PCと端末のデータを同期したり、外出先からPC内の各種データにアクセスできたりと、さまざまな機能を提供する「MotoCast」も提供。Motorola自身が提供するサービスを活用することで、さらに便利に利用できるようになっている。

テレビにつないで大画面PCライクに使う

オリジナルアプリのWebtopは、テレビなどのHDMI機器に端末の画面を出力し、さらに独自のデスクトップ画面を使って作業が行えるというもの。まるでPCのような画面で、PC同様のマルチタスクで作業が行える。もちろんキーボードやマウスの接続も可能だ。

別売のHDステーションを使えば、端末を差し込むだけでUSB経由の充電、HDMI経由でのテレビ接続が可能で、すぐにWebtopが利用できるようになる。

別売のHDステーション。本体上部のUSB/HDMI端子を接続する。背面にはUSB端子やHDMI端子などを備える