全画面ボタンを押すと、縦持ちの場合は上半分にテレビ画面が拡大、操作ボタンがコンパクトになる。横位置にすると、5.3インチの画面いっぱいにテレビ画面が拡大される。ワンセグ番組の録画、視聴予約も可能で、録画した番組はTVファイルタブから再生できる。
ワンセグ番組の録画、視聴予約も可能で、録画した番組はTVファイルタブから再生できる。5.3インチ・1,280×800ドットというディスプレイサイズは、320×240ドットのワンセグにはオーバースペックではある。全画面表示すると画質はだいぶ荒れるが、出先で少しでも映像を見たい場合には便利なはずだ。画質に関しては過剰な期待は禁物。
ワンセグ以外では、NFCに対応する点もポント。現在、日本ではNFCを活用したサービスはほとんどないが、各キャリアともNFCに対応したサービスを展開していく予定。今後、海外とも連携していくことが想定されているため、将来的には活用できるだろう。
GALAXY Note SC-05のパフォーマンスをチェック
グローバル版と日本版のGALAXY Noteを比べると、ハードウェアスペック的には、LTE、NFC、ワンセグが追加されている。さらに、プロセッサが1.4GHzデュアルコアから1.5GHzデュアルコアに変更されている。両端末でベンチマークアプリ「Quadrant Professional V2.0」とA「nTuTu Benchmark」を実行してみたところ、大きな差はなさそうだった。だが、両モデルともに、ほかのAndroidスマートフォンと比べトップクラスのパフォーマンスを実現している。
■Quadrant Professional V2.0 | ||
GALAXY Note(グローバル版) | SC-05D | |
---|---|---|
CPU | 5547 | 5981 |
Memory | 4439 | 2913 |
I/O | 6334 | 5576 |
2D | 541 | 512 |
3D | 1970 | 1574 |
Total | 3767 | 3327 |
■AnTuTu Benchmark | ||
GALAXY Note(グローバル版) | SC-05D | |
---|---|---|
RAM | 976 | 1350 |
CPU integer | 1863 | 2176 |
CPU float-point | 1475 | 901 |
2D graphics | 283 | 282 |
3D graphics | 1053 | 1202 |
Database IO | 450 | 240 |
SD card write | 97 | 95 |
SD card read | 193 | 192 |
Total score | 6390 | 6438 |
ノートという新しいジャンル
GALAXY Note SC-05は5.3インチディスプレイ、付属のSペンという2つのユニークな特徴を搭載する。スマートフォンとタブレットの中間という位置づけだが、単なる中間ではなく、独自の存在感を示している。
赤外線やFeliCaによるおサイフケータイは非対応だが、ワンセグ、NFC、LTEをサポートする点は大きなポイント。日本だけの工夫として、背面カバーと交換するフリップカバーを同梱するのも面白いところだ。なにより、画面が大きくキレイなので、WebサイトやSNSなどのメッセージ、画像、動画、電子書籍、地図、ゲームなど、さまざまなコンテンツがスマートフォンよりも見やすい。
Samsung Electronicsでは、「電話でもない、タブレットでもない、GALAXY Noteである」と新たなジャンルの開拓であることをアピールしている。確かに、新しい感覚の端末であることは間違いないだろう。
(記事提供: AndroWire編集部)