NTTドコモが韓国Samsung Electronics製のAndroidスマートフォン「GALAXY Note」を発売した。GALAXY Noteは、5.3インチの大型液晶を搭載し、スマートフォンと位置づけられるものの、スマートフォンともタブレットも違う新しい製品。すでに全世界で500万台を販売している(2012年3月末時点)。そんな人気モデルの日本版「GALAXY Note SC-05D」の使い勝手を紹介しよう。
■主な仕様 [製品名] GALAXY Note SC-05D [OS] Android 2.3 [CPU] APQ8060(1.5GHz デュアルコア) [メモリ] ROM:16GB/RAM:1GB [ディスプレイ] 約 5.3インチ WXGA(800×1280ドット)有機EL [カメラ] 背面:約810万画素/前面:約196万画素(ともにCMOS) [連続待受時間(静止時)] 3G:約350時間/LTE:約310時間/GSM:約310時間 [連続通話時間(音声通話時)] 3G:3G:約430分/GSM:約530分 [寸法] 約 147×83×9.7mm(最厚部:約 9.9mm) [重量] 約184g [主な機能] LTEサービス「Xi」、FOMAハイスピード(14Mbps/5.7Mbps)、国際ローミング「WORLD WING」、ワンセグ、GPS(海外対応)、Bluetooth 3.0+HS、Wi-Fiテザリング(8台)、iコンシェル、緊急速報「エリアメール」など
韓国版に近い日本版GALAXY Note
GALAXY Noteは、5.3インチという大型ディスプレイに、「Sペン」と呼ばれるスタイラスペンを内蔵したデザインが特徴で、搭載機能の有無などで、複数のモデルがラインアップされる。LTEやワンセグ的な放送サービス「DMB」に対応した韓国版やLTEに対応でボタンの形状が他と異なる米国版、LTEやDMBに対応しないプレーンなグローバル版などだ。
左がグローバル版、右が米国版のGALAXY Note(CES 2012の会場で撮影)。米国版はボタンが全てタッチ式になっており、検索ボタンもある。なお、筆者は香港でグローバル版の使用感をレビューしているので、一読いただきたい。ちなみに、日本版とグローバル版では、背面カバーの爪の位置がわずかに異なるためカバーの共有はできない。だが、ワンセグ(DMB)やNFC、LTEと機能が同等のせいか、韓国版と日本版はカバー共有が可能だ |
今回ドコモが発売する日本版のGALAXY Note SC-05Dは、ドコモのLTEサービス「Xi(クロッシィ)」に加えて、ワンセグ、NFCに対応する。NFCを使った各種サービスが今後広まることが期待されているので、NFCへの対応はうれしいところだ。
ペンを使って新しい使い勝手を
GALAXY Note SC-05Dは、ディスプレイに5.3インチ1,280×800ドットのHD Super AMOLEDを採用。この大型ディスプレイでは、指を使ったタッチ操作のほか、付属のSペンでのペン入力を行うことができる。
大型のディスプレイは見やすく、色彩も豊か。ワコムとの協業による電磁誘導式のデジタイザを搭載したことで正確で滑らかな書き心地を実現し、128段階で筆圧を感知できる |
ボディは大型。電話をするにも、ギリギリ不自然でない印象だ |
このSペンを使うことで、手書きメモを素早く作成できる。付属のSメモアプリは、Sペンのボタンを押しながら画面上をダブルタッチすると「Sメモライト」ポップアップし、手書きやキーボード入力によるメモが作成できる。便利なのは、メモの外側をタッチすると、その間は一時的にメモが消える点。画面上の電話帳や住所、必要なテキストをメモする場合にも、内容を確認しながらメモが取れる。
Sペン(写真左)とSメモアプリでメモをとったところ。灰色のボタンを押しながらペンを動かすことで各種操作を行えるジェスチャー機能も搭載する。なお、海外ではボールペンのようにSペンを収めて使用するペンホルダーも販売されているが、現時点で国内販売はアナウンスされていない |
通常のSメモは、起動するとこれまでのメモが一覧表示され、画面上部のメモ作成ボタンから新規メモが作成できる。新規メモ作成ボタンは「手書きメモ」「テキストメモ」の2種類あるが、どちらを選んでも、メモ上でキーボードと手書きを切り替えられる。