NVIDIAの新世代GPUがデビュー!
AMDに続いて、NVIDIAのGPUもついに世代交代。新アーキテクチャ「Kepler」を採用する初のGPU「GeForce GTX 680」が発表され、搭載グラフィックスカードが発売となった。
NVIDIAのシングル版ハイエンドGPUの更新は、2010年11月のGTX 580以来、およそ1年4カ月ぶり。アーキテクチャが全く異なるため、動作クロックやCUDAコア数の比較には意味がないが、主なスペックを比べると以下の通りだ。
■新旧ハイエンドGPUの比較 | ||
GPU | GTX 680 | GTX 580 |
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コアクロック | 1006/1058MHz | 772MHz |
CUDAコア | 1536基 | 512基 |
メモリ速度 | 6008Mbps | 4008Mbps |
搭載メモリ | 2048MB GDDR5 | 1536MB GDDR5 |
メモリバス幅 | 256bit | 384bit |
製造プロセス | 28nm | 40nm |
消費電力 | 195W | 244W |
補助電源コネクタ | 6+6ピン | 8+6ピン |
インタフェース | PCI-E 3.0 | PCI-E 2.0 |
グラフィックス性能については、AMDの「Radeon HD 7970」を上回り、「最強」の呼び声が高いが、ショップから特に評価が高いのは、性能が向上しながら消費電力は下がったことだ。過去のカードは、GTX 480で250W、GTX 580で244Wであったが、GTX 680は195Wと大幅に低下。これはHD 7970よりも省電力で、補助電源コネクタは6ピンが2つで良くなっている。
取材時に発売が確認できたのは、MSI、GIGABYTE、ZOTAC、GALAXY、Palitという5社のモデル。価格はPalit製のみ56,980円(ドスパラパーツ館)で、それ以外のモデルは全て60,000円前後。いずれもリファレンス準拠でカード自体に違いはないとは言え、各社のモデルがこれほど同じ価格というのも珍しい。
入荷数がそれほど多くなかったこともあるが、取材時でほぼ完売状態。順次再入荷もあるようだが、待望の新GPUだけに人気が高く、「この1カ月くらいはメーカー指定は難しいかも」(某ショップ)という声も聞こえてくる。入手するにはメーカーは気にしていられないという状態がしばらく続きそうだ。
ちなみにドスパラパーツ館では、グラフィックスカード製品としては珍しい深夜販売を実施。22日(木)の通常営業終了後に一旦閉店したあと、夜10時に再オープンしたが、開店前にすでに20人ほどが並び、その時点で完売となった。ショップスタッフによれば、3枚買っていった「猛者」もいたとか。
深夜販売の告知があったのは前日。ただし、情報解禁前であったために、販売する商品の名前は伏せたまま。明らかになったのは当日夜10時になってからだったので、「何を売るのか分からない」まま完売になるという珍しい事態になっていた。