GA-Z77X-UD5Hは新世代のフラッグシップモデル

GA-Z77X-UD5Hは、型番から推測すれば同社のZ77マザーボードにおけるスタンダードシリーズの最上位モデルと見られる。同社のIntel Z68マザーボードではUD4が最上位だったから、UD5はそれを超えるという願いもあるのだろう。確かに機能は満載で、テスター用接点の搭載や、電源ボタンに加え、リセットスイッチも搭載された点は利便性が高まる。また、mSATAとIntel SRTが利用できる点も面白い。

ところで、mSATAというと現在のところ通常のSSDと比べるとスピード向上が緩く、もちろんサイズという制約からも高速化が難しいと思われる。ハイエンド層がターゲットのGA-Z77X-UD5Hからすると、必要なのか? という気がしないでもないが、用意されているのと用意されていないのとでは気分が違う。ハイエンドであれば、フル機能が用意されていて、ユーザーが使うかどうかを判断すれば良いという思想だろうか。mSATAマニアな方は是非試してみていただきたい。実装面積が小さいため、ドライブベイを切り詰めたコンパクトなATXミドルタワーケースに組み込む際には、ベイの消費を抑えつつ、HDDの高速化が図れるはずだ。

また、これまでInternational CESなどで出てきた情報を総括すれば、Intel Z77 Expressチップセットは、Intelの次世代メインストリーム向けCPUをサポートする。コードネームIvy Bridgeとされる次世代CPUは、IDFなどの情報から、より微細な22nmプロセスが採用され、グラフィックス機能も高性能化すると語られている。Intel 6シリーズマザーボードでもPCI Express 3.0対応、つまり次世代CPUをサポートするとうたう製品が登場しているが、Intel Z77は公式サポートとなる見込みだ。Intelの次世代CPUを待つユーザーは、Intel Z77を搭載したマザーボード、GA-Z77X-UD5Hのリリースを心待ちにしているのではないだろうか。