動画撮影機能は、LUMIXの白眉だ。まず、動画の記録フォーマットが選べる。PCで見るのに適したMP4形式と、テレビやAV機器で再生するのに適したAVCHD形式から選べるのだ。さらに、秒間60コマのなめらかなフレーム再生が可能な「AVCHD Progressive」にも対応。自宅に充実したAV環境を整備している人はコンデジを買うなら、もうLUMIX以外に選択肢はないかもしれない。

余談だが、YoutubeはAVCHD Progressiveで録画した動画ファイルも読み込める(60pに対応しているかどうかは不明)。どんどんAVCHD Progressiveで記録してしまってもいいだろう

【動画】TZ30で撮影したAVCHD動画

ステレオマイクによる音声記録に加え、動画撮影中のズーム操作も可能。もちろん、レンズのズームによるメカノイズはほとんど入らない。ズーミングの挙動がもう少しデリケートでコントローラブルだったらなお良かったが、それは"慣れ"で解決できる問題かもしれない。

一応、録画中のズーム操作を交えた動画もアップしたので、購入の判断材料のひとつにしていただきたい。ただ、週末に撮影したこともあって人や車が多く、絵的には今ひとつなものになってしまったことを前もっていいわけしておく。ちなみに、今回、TZ30は三脚に固定しているが、歩き撮り時のぶれ補正性能も向上しているとのことだ。

【動画】ズーム操作を行いながら撮影した動画

記録フォーマットが選択できるところに動画へのこだわりが感じられる

撮影中のノイズになる風音を低減する機能を装備。ここにも、AV機器メーカーならではの技術と視点がある

動画分割など簡単な編集機能もカメラ内に備えている

LEICA DC VARIO-ELMARとセンサー、映像エンジン、手ぶれ補正機構といったカメラの王道としての足回りは非常に完成度が高く、ビデオ機能にもAV機器メーカーとしてのアドバンテージが存分に感じられる。LUMIX TZ30は、文句なく"今もっとも気になるコンデジ"のひとつといえるだろう。なおご購入の際は、予備バッテリーもお忘れなく。

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