インプットにもバリバリ使える1段上のタブレット

モバイルキーボードドックの存在が、「Eee Pad TF201」をタブレットの中で1段上の存在にしてくれる。タブレットをある程度使っているユーザーならば周知のことだが、どれだけ画面が大きくてもタブレットのみで利用する場合、ビュワーとしての利用に偏りがちだ。大きく表示されてもタッチスクリーンに表示されるソフトウェアキーボードはハードウェアキーボードと比較して低速でしか文字入力ができないし、キーボードが大きく表示される分だけ画面の自由に使える面積は小さくなってしまう。

結局、あらかじめ用意されたドキュメントの修正や簡単なメールの返信程度にインプット面での用途は限られてしまうことが多いのだが、モバイルキーボードドックがあることでインプットの快適さが大きく向上する。たとえば、「Polaris Office」を利用してWordファイルを作り、モバイルキーボードドックから文字入力をするという使い方ならば、ノートPCとほとんど変わりない状態で作業ができてしまう。

モバイルキーボードドックにタブレットを取り付けた場合、フットプリントはタブレット単体と変わらない263×180.8ミリだ。そして厚さは19.4mm、重さは約1.1kgになる。これはモバイルノートPCと考えてもコンパクトで軽量だ。

電車の中やカフェで読書やウェブ閲覧をメインに使う時や、プレゼンテーションに利用する時にはスマートなタブレットスタイルで。オフィスのデスクや、出張時など大量の文字入力が必要となる時にはモバイルキーボードドックを取り付けたノートPCスタイルで。この使い分けを上手にすれば、かなり利用範囲が広がる。

いくら形として便利そうでも動きが鈍ければ意味がないのだが、「Eee Pad TF201」の場合タブレットが高速であるため非常に「使える」。普通のタブレットでは使えるシーンが少ない、ノートPCは持ち歩くのに重い、という悩みの救世主になりそうな存在だ。

■試用機のスペック
型番 Eee Pad TF201
OS Android 3.2.1
CPU NVIDIA Tegra 3モバイル プロセッサ(1.3GHz)
メモリ 1GB
ストレージ容量 約64GB
ディスプレイ 10.1型タッチスクリーン Super IPS+、LEDバックライト、1,280×800ドット(WXGA)
無線LAN IEEE802.11b/g/n準拠
Bluetooth Bluetooth V2.1+EDR
カメラ フロント:120万画素、バック:800万画素
センサー GPS、電子コンパス、光センサ、加速度センサ、ジャイロスコープ
バッテリ 約12時間(モバイルキーボードドック併用時:約18時間)
インタフェース microSDカードスロット、マイク/ヘッドホンコンボジャック、micro HDMIポート×1(モバイルキーボードドック併用時:USB2.0ポート×1、カードリーダー×1)
内蔵スピーカー ステレオスピーカー
本体サイズ/重量 W263×D180.8×H8.3mm/約586g(モバイルキーボードドック併用時:W263×D180.8×H19.4mm/約1.1kg)
価格 69,800円

(記事提供: AndroWire編集部)