ハードウェアキーボードの快適さは抜群!!

「Eee Pad TF201」の大きな特徴であるモバイルキーボードドックの使い勝手も紹介しよう。まず、とりつけ方法だが、基本的にはヒンジ部にあるコネクタにタブレットの端子をあわせればよい。ただ、このヒンジ部の動きがかなり硬い。タブレットをはずした状態で操作するには、タブレットの受け口になっている薄い部分を持って動かさなくてはならないが、ともすると折ってしまいそうな不安感がある。これは慣れるしかないだろう。

タブレット取付も、すっと置けばはまるというよりは、しっかりと挟み込むように作られた受け口にぐっと押し込む感覚になる。しっかりと奥まで挿入すると、ヒンジ部にあるロックスイッチが自動的にロックされる。

この取付とヒンジの堅さは、実は必要なものだ。モバイルキーボードドックを取り付けた時の総重量は約1.1kg。つまり、モバイルキーボードドック単体だとタブレット部より軽い。上に乗っているものの方が重い状態だが、この硬いヒンジ部がしっかりと支えてくれるから不安定さは感じられない。いっぱいに倒してもあまり角度がつかない構造も、この安定感に貢献しているだろう。

さて、モバイルキーボードドックを取り付けるとまるっきりノートPCのような見た目になり、使い勝手もノートPCに近づく。キーピッチは実測で17mm強というところで、アイソレーションタイプのキーはタッチもよい。キーの変形は少なく、配置も素直なものであるため、最初からミスなくしっかりとタイピングできた。文字入力時にはタブレット側で入力しているのと同じく予測変換が表示されるが、画面が十分に広いため特に使いづらいとは感じなかった。

タッチパッドとクリックボタンの存在もよい。キーボードで文字入力をしながら画面タッチで操作をしてもよいのだが、タッチパッドがあることで手をあまり動かさずに全体の操作が行える。キーボードにはホームボタンも用意されているから、ホームに戻るのも簡単だ。

そして、モバイルキーボードドックを取り付けるとUSB2.0ポート×1とカードスロットが使えるようになる。周辺機器を接続したり、SDカード等で容量を増やせるのは魅力だ。ある意味外付けの保存領域のように使えるから、うまくタブレット側の記憶容量と使い分けるとよいだろう。

キーボード側のヒンジ部にタブレットを差込んで取り付ける

取り付けると完全にノートPCの見た目になる

キー配列に変形はなく文字入力がしやすい

モバイルキーボードドックにはUSB2.0ポート×1とメディアカードスロットが用意されている