世界初のクアッドコアプロセッサ「NVIDIA Tegra 3」搭載モデルとして注目の「Eee Pad TF201」。高い実力を持つタブレットを専用のモバイルキーボードドックと合わせて使うことで、利用シーンは格段に広がる。タブレットの不満もノートPCの不満も解決してくれる超ハイスペックAndroidタブレットを試用した。
■試用機の主なスペック [CPU] NVIDIA Tegra 3モバイル プロセッサ(1.3GHz) [メモリ] 1GB [ストレージ] eMMC 約64GB [ディスプレイ] 10.1型 LEDバックライト 1,280×800ドット(WXGA) [バッテリ駆動時間] 約12時間(モバイルキーボードドック併用時:約18時間) [OS] Android 3.2.1 ※Android 4.0へのアップデートを提供 [本体サイズ/重量] W263×D180.8×H8.3mm/約586g(モバイルキーボードドック併用時W263×D180.8×H19.4mm/約1.1kg) [価格] 69,800円
本稿は、アンドロイド情報を専門に取り扱う僚誌「AndroWire」(http://androwire.jp/)に掲載されたレビュー記事を、マイナビニュース向けに再編集したものです。
世界初の「NVIDIA Tegra 3」搭載タブレット
ASUSTeK Computerの「Eee Pad TF201」は、PC並みの処理能力を実現するとされる高性能モバイル向けクアッドコアプロセッサ「NVIDIA Tegra 3」を搭載したタブレットだ。10.1型という大画面に高速なプロセッサを搭載しているという、単純にタブレットとしての高性能さに加えて、専用のキーボードつきドッキングステーションが存在。ノートPC的な使い方もできてしまうスゴイタブレットだ。
まずはタブレット部分のみの様子を見てみよう。背面には金属素材を使っており、その質感を強調するように円を描くヘアライン加工が施されている。カラーバリエーションはアメジストグレーとシャンパンゴールドの2色。今回試用したのは、シャンパンゴールドだ。
ゴールドといっても金色という雰囲気ではなく、若干赤みがかったシルバーという印象だ。金属の風合いがより強く感じられるカラーでもある。厚さ8.3mm、重量は約586gと薄型軽量のタブレットだ。実際に持ってみるとかなり薄く、軽く感じられる。
ディスプレイ解像度は1280×800のWXGA。写真や動画を表示してみると、かなり鮮やかで美しいという印象だ。当然マルチタッチに対応している。また、IPS液晶の強みだろう、視野角の広さも非常に良好だ。
搭載しているセンサはGPS、電子コンパス、光センサ、加速度センサ、ジャイロスコープ。標準では海の断面図のようなライブ壁紙が採用されており、そこをシャチが泳ぐアニメーションが表示される。ぼんやりと眺めているだけでも楽しいが、縦横を回転させると一旦水が減ったところからせり上がるような動きがある。さらに、文字表示が回転しない程度に傾けると壁紙だけ斜めになり、水が斜めにたまったような表示になるのもおもしろい。この壁紙はタッチしたところから水の泡が出るなど、なかなか癒やしを感じられる。
画面の回転停止や輝度の調整などは、右下の時計をタップしたところで表示されるメニューで設定できる。BluetoothとWi-Fiのオン/オフもここで設定可能だ。輝度調整は手動でスライダーを動かしての調整以外に、自動調整機能も用意されている。また「SUPER IPS+」というモードが用意されており、これを有効にするとスライダーで最大輝度に調整した状態からさらに明るくなる。晴天時の屋外などで一時的に明るくしたい場合などに便利な機能だ。