では、Intel SSD 520の性能をベンチマークで計測してみよう。計測に用いた環境は、Intel Core i7-2600K(3.4GHz)とZ68 ExpressマザーボードのZotac「Z68-ITX WiFi」を用い、システムドライブにPLDSのSSD「Plextor M2P PX-128M2P」(128GB、以下M2P)を、セカンダリドライブとしてIntel SSD 520(240GB)、Intel SSD 510(250GB)、Plextor PX-128M2P(128GB)をチップセットのSerial ATA 3.0経由で接続している。
■検証環境 | |
CPU | Core i7-2600K(3.4GHz) |
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メモリ | DDR3-1333 4GB×2 |
マザーボード | Zotac Z68-ITX WiFi(Intel Z68 Express) |
ビデオカード | XFX HD-677X-Z5F3(Radeon HD 6770) |
システムSSD | Plextor M2P PX-128M2P(128GB) |
OS | Windows 7 Ultimete SP1 64bit |
まずは定番のCrystalDiskMark(3.0.1b)から。こちらのテストでは、デフォルトのランダムデータと、オプションの0-Fillと、両方を計測した。
Intel SSD 520 240GBモデルのCrystalDiskMarkのスコア(ランダム、1000MB) |
Intel SSD 520 240GBモデルのCrystalDiskMarkのスコア(0-Fill、1000MB) |
Intel SSD 510 250GBモデルのCrystalDiskMarkのスコア(ランダム、1000MB) |
Intel SSD 510 250GBモデルのCrystalDiskMarkのスコア(0-Fill、1000MB) |
Plextor PX-128M2PのCrystalDiskMarkのスコア(ランダム、1000MB) |
Plextor PX-128M2PのCrystalDiskMarkのスコア(0-Fill、1000MB) |
CrystalDiskMarkのランダムにおけるIntel SSD 520のスコアは、シーケンシャルリードで約430MB/sec、シーケンシャルライトで約280MB/secとなった。一方、0-Fillではシーケンシャルリードが約440MB/sec、シーケンシャルライトが約430MB/secとなった。どちらも、公称スペックには及ばないものの、圧縮機能の効く0-Fillで転送速度が大きく向上することは確認できた。
Intel SSD 510やPlextor M2Pと比較してみると、リードでは、ランダム/0-Fillともに、4K QD32を除けば他3項目で比較中最も良いスコアを出している。リード速度に関しては、ランダム/0-Fillどちらにせよトップクラスの速度と言って良いだろう。4K QD32も決して遅いというわけではなく、Intel SSD 510に対しては大きく向上している。このテストに関してはM2Pが飛び抜けて速いため、次点となっているわけだ。
ではライトで比較をしてみると、まずランダムでは4Kがトップ、4K QD32はM2Pに次ぐスコアであるが、シーケンシャルと512Bは比較中最も低いスコアだ。他の2製品にそこまで大きく引き離されているわけではない、とも見えるが平凡なスコアに見えてしまう。一方、0-Fillではこれが一変し、全ての項目でトップとなり、それも2位の製品を大きく引き離している。シーケンシャルでは他の2製品と約100MB/secの差が付いており、512Bでも約50MB/secの差を付けている。