快適なパフォーマンスに国内機能も搭載

OSにはAndroid 2.3.7(Gingerbread)を採用し、CPUにはデュアルコアのOMAP4430 1GHz、RAM 1GB/ROM 4GBを搭載する。カメラは、背面が有効画素数約810万画素CMOS、正面が約130万画素CMOSで、背面カメラではフルHD動画の撮影も可能だ。

前述の通り、おサイフケータイ、ワンセグという日本市場向けの機能にも対応。LGはここにきて、グローバルモデルながら国内向けにおサイフケータイとワンセグに対応してきており、PRADA phoneでもサポート。おサイフケータイはロゴもなく、ワンセグアンテナもうまく収納してデザイン性を損なっていない。

デュアルコアを搭載したことで、動作自体は快適。スムーズに動作し、全体的にストレスはない。フルHDの動画再生も滑らかで、デザイン性だけでなく、スペックにも妥協はない。RAM 1GB/ROM 4GBも、現時点では必要十分と考えて良さそう。

通常の使用では問題は感じなかったが、ベンチマークソフトの結果もなかなか優秀。Quadrant ProfessionalとAnTuTu Benchmarkで計測したところ、以下の結果となった。参考として、Galaxy Note、Walkman Z100の数値も載せている。

■Quadrant Professional
Galaxy Note Walkman Z1000 PRADA phone by LG
CPU 7014 5437 5696
Memory 3797 2581 2448
I/O 7015 1340 4705
2D 458 286 443
3D 1146 791 1105
Total 4046 2087 3230
■AnTuTu Benchmark
Galaxy Note Walkman Z1000 PRADA phone by LG
RAM 976 524 472
CPU integer 1863 1080 1020
CPU float-point 1475 860 785
2D graphics 283 272 284
3D graphics 1053 1099 1201
Database IO 450 365 350
SD card write 97 79 124
SD card read 193 193 128
Total score 6390 4472 4364

国内発売はされていないが、Galaxy Noteの性能が際立っているものの、PRADA phoneも十分健闘している。OMAPだけあって動画再生能力も高いようで、基本性能は高い。バッテリ容量も1,500mAhとなっており、容量としては多い方で、アプリなどの使い方を工夫すれば出社から定時退社で帰宅するぐらいは持つだろう。

デザインと機能に優れた端末

PRADA phoneとしては国内で第2世代目、いよいよスマートフォン化したプラダのケータイだが、期待通りの出来になっていると思う。薄くフラットなボディはスマートな印象で、スーツにもカジュアルにも、ドレッシィなスタイルにも違和感がない。PRADAロゴ入りのイヤホンが付属するほか、周囲をカバーするメタルフレームやボタンは高級感があり、背面カバーの手触りも悪くはない。また、プラダが専用レザーケースを用意するようなので、それを購入しても良さそうだ。

基本的な操作性はLG端末だが、そのデザインはプラダの意志が入ったデザイン性の高い端末に仕上がっている。パフォーマンスも高く、Androidスマートフォンとしての完成度も高い。単にブランド力に頼るのではなく、端末としての完成度を高めている点も好感が持てる、おすすめできる端末に仕上がっている。

(記事提供: AndroWire編集部)