中身もプラダデザイン
PRADA phoneを起動すると、画面は黒を基調にしたカラーに、独特のアイコンとフォントが並ぶ「PRADA GUI」が表示される。本体下部のタッチボタンのアイコンと統一感のあるデザインで、白ペンで一筆書きしたようなアイコンが多く、柔らかい印象の中にスマートさを感じる。ひと思いにアイコンのテキストがなくても良かったかもしれない。
標準のホーム画面。標準のアプリだけでなく、dメニューやspモードメールのアイコンもPRADA GUIになっているのがいい |
ただ、完全ではなく、標準のdマーケットやGmailなど、通常通りのアイコンも残っている |
標準のブラウザ、アラーム時計、カメラといったアイコンだけでなく、ドコモ固有のdメニューやspモードメールも同じデザインに統一されており、LGのがんばりを感じた。とはいえ、すべてのアイコンが統一されているわけではなく、Android標準のマップやAndroid Market、Gmail、ドコモのdマーケット、エリアメールを始め、その他のアプリは標準通りのカラフルなアイコン。正直、ホーム画面は統一感のあるアプリのショートカットだけにして、その他のアプリはアプリ一覧内だけに収めておきたくなる。
ちなみに標準の電話帳アプリは、きちんとフリガナからのジャンプ機能が搭載されているなど、日本向けの機能はしっかり作り込まれている |
ドコモのサービスである「声の宅配便」に電話帳からすぐにアクセスできるようになっている |
同様に、ウィジェットにも統一感のあるデザインが採用されている。時計、カレンダー、電源管理などといったウィジェットが用意されており、ホーム画面にはこうしたウィジェットを配置するとバランスが取れるだろう。
こうしたデザインの統一感は、ブランドコラボレーションでは重要なポイントだ。PRADA phoneの場合、アイコンやホーム画面の背景に加え、電話帳やメッセージアプリなどは、ホーム画面と共通のデザインを採用している。ホーム画面や電話帳やメッセージアプリといった「よく見る画面」がPRADA phoneとして主張のあるデザインで統一されているのはうれしいし、使っていて楽しくなる部分だ。
このPRADA GUIは、「ホームセレクタ」アプリによって簡単に切り替えられるようになっており、標準のPalette UIと1タッチで切り替えられるようになっている。このホームセレクタでは、全体のアイコンやフォントなどのUIが変更される仕組みになっている。できればPRADA GUIを使うといいだろう。