"ソニー"と融合するXperia
ソニー・エリクソンがソニーの100%子会社になることで、今後のXperiaがどうなるかについて黒住氏は「何とはまだ言えないが、絶対に変わる」と強調する。これまでも、ソニー・エリクソンとしてソニーとの交流はあったが、100%の子会社化でさらにそれがすすみ、「これまで以上に融合が進んでいく」という。
新たにソニーには、黒住氏を含む各事業部門の商品企画部長が集まった総合UXプランニング部門が設立され、商品のプランニングやロードマップが「より融合する」と黒住氏はいう。何が変わっていくかについては「鋭意努力中」だが、「我々はプロなので結果を出さなければならないので期待して欲しい」と話す。
International CES 2012におけるソニーの平井一夫副社長の説明でも、ソニー製品やサービスの融合がテーマになっていたが、逆に言えばそうしたソニー内に存在した分断について「なくなってくる」と黒住氏。「対外的にも社内的にも意識的に進めており、これまで以上に組織間をまたいだプロジェクトが出てくる」という。
「Xperia、ウォークマン、Sony TabletのAndroid3兄弟」も分断の1つの象徴だが、黒住氏は「色んな人から言われており、最初に手をつけなければ行けないところ」と強調する。「ユーザーが複数端末を使っていても違和感なく使えるのが大事」と黒住氏は話し、それを実現するためにUIをどうするか、などを検討していくとした。
なお、ソニー・エリクソンの開発拠点であるスウェーデン、東京、中国、サンフランシスコに加え、研究拠点の台湾を加えた「4.5拠点」で開発は継続される。現在もSony Tabletのチームなどとも交流があるが、今後は交流がさらに進み、共同開発をするといった可能性も秘めている、という。
(記事提供: AndroWire編集部)