フォルダやウィジェットでホーム画面をカスタマイズ

Android 4.0では、ホーム画面にフォルダを配置できるほか、ウィジェットのサイズを変更できたりと、ホーム画面のカスタマイズ機能も強化されている。ホーム画面の複数のアイコンをフォルダにまとめる機能は、一部の機種では標準搭載されていたものの、それ以外の機種ではアプリなどをインストールして使用する必要があった。しかし、Android 4.0では標準機能でアイコンをフォルダにまとめることが可能だ。

アプリ一覧からアイコンを長押ししてホーム画面に配置する際に、すでにアイコンを配置している箇所に重ねて指を離すと、自動でフォルダが作成されてアイコンが収納される。同様の手順でフォルダに収納するアイコンを追加することが可能で、フォルダ名は自由に変更できる。フォルダをタップすれば、収納されているアイコンが表示されて選択可能。 また、Android 4.0では、ホーム画面にウィジェットを配置する方法が変更されている。従来のようにホーム画面の壁紙を長押しして配置するのではなく、アプリ一覧の上部で[ウィジェット]タブを選択した際に表示されるウィジェット一覧から長押しで配置することになる。

さらに、Gmailやカレンダーなどの一部のアプリのウィジェットでは、ウィジェットサイズを自由に変更することができる。ウィジェットの配置後にホーム画面でウィジェットを長押しし、指を離すとウィジェットの周囲に枠が表示される。枠を上下左右にドラッグすれば、ウィジェットのサイズを変更できる。なお、ウィジェットを長押しして指を離した後で、枠が表示されないウィジェットは、サイズ変更が不可能となっている。

ホーム画面のすでにアイコンを配置している箇所に他のアイコンを配置すると、フォルダが自動で作成される

フォルダをタップすると、収納されているアイコンが表示される。フォルダ名は自由に変更可能

ウィジェットはアプリ一覧の[ウィジェット]タブから長押しで配置できる

ホーム画面に配置したカレンダーのウィジェット

ウィジェットを長押しすると周囲に枠が表示され、ウィジェットサイズを変更できる

GmailやGoogle+など、Googleサービスのアプリを使う

標準搭載されているGoogle提供のアプリでも、ユーザーインターフェイスや機能が変更されている。とりわけ、ユーザーインターフェイスが大きく変わったのが「Gmail」だ。まず、受信トレイ画面では、下部にアイコンが並んでおり、このアイコンをタッチして操作を行うこととなった。左から[新規作成][検索][ラベル][更新]となっていて、メールの新規作成や検索、ラベルを選択したメールの絞り込みなどが行える。

メールを選択して本文を表示したときの画面下部にもアイコンが並んでいる。メール画面のアイコンは、[アーカイブ][削除][ラベル][未読にする]であり、開いているメールをアーカイブしたり、削除できる。従来のインターフェイスでは、アイコンやメニューにテキストが表示されていたため、最初はどのアイコンで何の操作ができるのかと戸惑うこともあるかもしれないが、覚えれば快適に操作できそうだ。また、複数アカウントを利用している場合には、受信トレイでのアカウントの切り替えが簡単にできるようになった。

Android 4.0では、Googleが提供するSNSである「Google+」のクライアントアプリも標準搭載されている。Google+アプリでは、テキストや写真などの投稿やユーザー同士のメッセージのやり取りに加えて、「ハングアウト」という複数ユーザーとのビデオ通話が利用できる。最大9人のユーザーと同時にビデオ通話することが可能だ。

さらに、Google+アプリは、写真の「インスタントアップロード」機能を備えている。スマートフォンで撮影した写真が、Google+に自動でアップロードされるようになり、オンラインに写真をバックアップできる。アップロードした時点では、写真は非公開となっているが、サークルなどに投稿して友達などに見せることも可能だ。