それでは「Anthy for Haiku」の導入に取りかかりましょう。SHINTA氏がBeOS/Haiku用に移植しているパッケージの一つで、同氏のWebサイトで公開されています。HaikuのWebPositiveを起動し、最新のパッケージをダウンロードしてください。ZIP形式ファイルのなかにはインストールを自動的に行うシェルスクリプトが用意されていますので、そちらを使えば簡単に導入できます。なお、前述したCannaを導入している場合、[半角/全角]キーがバッティングしてしまいますので、Anthy for Haikuに乗り換える場合は「/boot/home/config/add-ons/input_server/methods/canna」を削除しましょう(図30~36)。

図30 ダウンロードページにアクセスし、「ダウンロードする」のリンクをクリックして最新版をダウンロードします。完了後は「Downloads」ウィンドウの<Open>ボタンをクリックしてください

図31 関連付けられた「Expander」が起動しますので、<解凍>ボタンをクリックしてください

図32 これで「/Blank_BFS/Temp/Anthy」にファイルが展開されます。同フォルダー内の「InstallAnthy.sh」をダブルクリックで実行しましょう

図33 最初に学習情報の削除をうながされますが、初回導入のため<いいえ>ボタンをクリックします

図34 インストールを終えると画面のメッセージが表示されます。<OK>ボタンをクリックして閉じましょう

図35 Canna導入時と同じように、即時にIME情報が更新されます

図36 Cannaを削除していれば[半角/全角]キーで日本語入力が可能になります

基本的な設定はこのぐらいでしょうか。前述のとおりBeOSの流れを汲むHaikuは、多くのユーザーグループやWeb上のコンテンツに溢れています。T.Murai氏が翻訳した「Haikuユーザーガイド」やJPBE.netの日本語 BeTipsはじめよう! Haikuなどが役立つでしょう。是非、古くて新しいHaikuの世界をたん能してください。

Haikuの紹介は以上です。ナビゲーターは阿久津良和でした。次回もお楽しみに。

参考文献

・「パーソナルコンピュータを創ってきた人々」 著者 脇 英世 / 出版社 ソフトバンク クリエィティブ
Wikipedia
JPBE.net

阿久津良和(Cactus)