切って切って切って切って……

さて、そろそろ具体的な製作手順に移りたい。まず用意するものだが、材料は、

・Amazonダンボール:大雑把に言うと、今回の60mm高のモジュールを1個作るためには、平均12~13個のダンボールが必要である。勿論もう少し効率よくダンボールを使うこともできるが、割と平面構造が多いので、余っているのであればダンボールをバラした方が早い。120mm高のモジュール(電源)向けは倍の24~25個を必要とするので、今回のセットだとトータルで72個ほど必要である。実際はミスなどもあって、75個ほど消費した。
・蝶番:どこで使うかは後述。とりあえず38mm幅の比較的薄いものを近所のDIYショップで購入(Photo03)。確か蝶番が2つ入った袋が\262。今回はこれを2袋利用した。
・シート型磁石:後述。100円ショップで1枚購入。
・スイッチとLED:これはPower/Resetの各スイッチと、電源/HDDアクセスのLED。PCショップなどで普通に販売されているものでいいし、なんなら古いケースあたりから取り外してもいい。リセットとかLEDはなくても何とかなるかもしれないが、電源スイッチだけはあったほうがいいだろう。

といったあたり。一方工具であるが、

・接着剤:これはなんといっても木工用ボンドが最強である(Photo04)。今回は500gボトルを用意したが、半分使ったかどうかで、ここまで要らなかったかも。速乾タイプを選ぶと、数分でとりあえず固定される(強度が出るまでには若干時間を要するが)。換気の必要もなく、価格も安い。
・ホットボンド:無いと絶対に困る、という訳ではないが、有ったほうが便利。今回の場合だと、蝶番の固定とかスイッチ/LEDの固定に利用した(Photo05)。
・カッターナイフ:カッターナイフの本体そのものは100円ショップで売っているものでも十分だが、刃はまともなものにしないと、ダンボールの切り口が汚くなったり、破れたりする。高いものではないので工事用の高耐久品を用意するのが吉(Photo06)。
・定規:300mm程度のものがないと大変に不便。
・裁断器:後述。

といったあたりが必要となるものである。今回の工作の場合、ボンドは半分程度で済んだしカッターの刃も全部で5~6枚で済んだから、ダンボールを除くと実質的なコストは1000円程度で収まる筈だ。

Photo03: あまり小さいと加工が面倒だが、強度がそれほど要るわけではないので、この程度の大きさのもので十分だろう。

Photo04: コニシの木工用速乾ボンド500g。Amazonだと\742であった。手前のヘラはボンドを伸ばすために必要かと思って用意したのだが、作業してみたら別に無くても問題なかった。

Photo05: 大型の方はホットボンドのスティックの容量が大きい分、大量に使う際には便利だが、余熱に時間がかかる。小回りが利くのは小型の方だが、こちらはスティックが小さいので煩雑にスティックの追加が必要になるのが難点。今回はもっぱら大型を利用。

Photo06: ちなみに100円ショップの刃だと、ダンボールを1枚分仕上げるごとに刃を折るくらいの頻度でないと間に合わない。Amazonだと\901。カッターそのものは、もっと硬いものを削ろうとするならそれなりのものが必要だが、ダンボール程度なら100円ショップのもので差し支えなかった。