操作面では、レンズ鏡胴部に設けたコントローラーリングと、その割り当て機能をカスタマイズする「RING FUNC.」ボタンが従来機から受け継いだシリーズ独自の特徴となっている。

コントローラーリングに割り当てられる機能は、ISO感度/露出補正/マニュアルフォーカス微調整/ホワイトバランス補正/ステップズーム/i-コントラスト/アスペクト比など。これらのいずれかの機能をカメラを構えたまま素早く調整することができる。「RING FUNC.」ボタン自体に、他の様々を機能を割り当てることも可能だ。

レンズの周辺にコントローラーリングを装備。ストロボは手動ポップアップ式

コントローラーリングのカスタマイズ画面

絞り値やシャッター速度は、背面のコントローラーホイールによって1/3ステップで調整できる。動画については、新搭載した動画撮影ボタンでスムーズに記録/停止ができる。また、DISP.ボタンの長押しによって液晶モニタの輝度をアップできるのも便利だ。

背面には十字キーがあり、その周辺にコントローラーホイールを装備する

背面の「RING FUNC.」ボタンの割り当て機能をカスタマイズできる

画質は、彩度とシャープネスをほどよく高めた見栄え重視の傾向といえる。「マイカラー」機能によって発色傾向をカスタマイズしたり、RAWで撮影し、PC上で細かく画質調整することも可能だ。

トータルの感想としては、薄型軽量ボディに高機能を詰め込んだ、中身の濃いコンパクトデジカメだと感じた。気になった点は、バッテリ持久力がややもの足りないこと。枚数を多く撮る場合は予備電池が欠かせないだろう。だがそれ以外は、ハイアマチュア層を満足させる画質と機能、操作性の良さを実感できた。最近はミラーレス一眼が低価格化し、人気を集めているが、より手軽に高機能を楽しみたい人には本モデルをオススメしたい。

撮影モード:絞り優先AE(F5.9、1/1000秒) / 露出補正:-1 / 感度:ISO320 / WB:太陽光 / 焦点距離:26mm

撮影モード:絞り優先AE(F4、1/400秒) / 露出補正:-0.7 / 感度:ISO80 / WB:太陽光 / 焦点距離:5.2mm

撮影モード:絞り優先AE(F5、1/30秒) / 露出補正:±0 / 感度:ISO200 / WB:太陽光 / 焦点距離:5.2mm

撮影モード:絞り優先AE(F4.5、1/125秒) / 露出補正:-0.7 / 感度:ISO3200 / WB:オート / 焦点距離:15.2mm

撮影モード:プログラムAE(F2.5、1/1250秒) / 露出補正:-0.7 / 感度:ISO80 / WB:オート / 焦点距離:5.2mm

撮影モード:絞り優先AE(F2.0、1/50秒) / 露出補正:+0.7 / 感度:ISO400 / WB:オート / 焦点距離:5.2mm

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