トイザらス

最後は、おもちゃとベビー用品の国内最大級の総合専門店である日本トイザらスからのイチオシ商品を紹介しよう。「おもちゃ屋さん」というイメージが強い同社だが、プライベートブランドも数多く展開しており、特にRCブランドの「ファストレーン」に注目したい。今回男の子向けに紹介する商品は「1/8 ワイルドファイヤー モンスタートラック」。全長58cm、車幅34cmと超ビックサイズの車体には四輪駆動を搭載し、360度ターンに加えて砂や石の上といったオフロードも難なくこなす、高い走行性能が魅力のラジコンカーだ。アメリカはもとより、現在日本でも大変な人気を呼んでいるという。

「1/8 ワイルドファイヤー モンスタートラック」メーカー希望小売価格:7,999円　 (C)2011 Geoffrey, Inc.

「シルバニアファミリー 3階建てのおしゃれな家 ギフトセット」メーカー希望小売価格:7,999円 (C)2011 EPOCH CO.,LTD.

女の子向けには、エポック社「シルバニアファミリー」のトイザらス限定商品「3階建てのおしゃれな家 ギフトセット」。壁や窓の1つ1つにまで模様が施された3階建てのドールハウスで、オリジナル衣装をまとったチワワファミリー(2匹)に、様々な家具や小物を盛り込んだボリュームたっぷりのセットとなっている。先ほどエポック社のおススメで紹介した「あかりの灯る大きなお家」や｢森のハンバーガー屋さん」などの別売りハウスと繋げて遊ぶこともできる。

「エアースイマー」メーカー希望小売価格:4,499円

そして、トイザらス取扱商品としてもう一つプッシュしたいおもちゃが、アメリカ生まれの「エアースイマー」である。現在アメリカのベイラー大学に在籍しているMark Fortiが開発し、YouTubeでも大きな話題となったエアースイマーは、ヘリウムガス(別売り)によって空中に大きな魚を浮かせて遊ぶフライング・トイ。全長約1.5mの魚が部屋の中を遊泳するだけでも圧巻だが、さらにそれを自在に操作できるということに驚かされるだろう。家はもちろん、お店やオフィス内の空間演出やアイキャッチャーとしても活躍できそうな一品。大人でも「これは欲しい!」と思わせる魅力的なおもちゃだ。クマノミとシャークの2種類が販売されている。

やはり震災、その後の節電の影響から「電池・電気を使わないもの」、「家族で遊べるもの」、「家族の繋がりを深めるもの」といった消費者意識の高まりがあったことは否めないが、そこはおもちゃのプロである。節電を逆手に取ったユニークなアイディアが詰まったおもちゃ、最新の技術を「アナログ」に落とし込んだおもちゃには、大人でもなかなか感心させられるものが多かった。2012年のおもちゃ業界の動向も引き続き追っていきたい。