ここで、WiMAXについておさらいしておこう。WiMAXは下り最大40Mbps/上り最大10Mbpsの高速モバイルインターネット(通信速度は規格上の最大値)だ。ADSL並みの通信速度により、大容量ファイルの送受信や動画のストリーミング再生なども途切れることなくスムーズに行えるのが特長で、モバイル用途に加えて、自宅用の回線としても注目を集めている。
なお、WiMAXの上り速度は12月中に最大10Mbpsから最大15.4Mbpsにアップする予定だ。この速度向上は伝送効率の高い変調方式である「64QAM」導入によるもので、SNSなどへの動画や写真の投稿がさらに快適に行えるようになる。また、WiMAXは、3G回線やLTE回線で行われているようなデータ通信量によって通信速度の制限を行う帯域制限がないのも魅力だ。通信量を気にすることなく、大容量ファイルのダウンロードやアップロードを行うことができる。料金プランは、1年契約の「UQ Flat 年間パスポート」を選択した場合、月額3,880円で使い放題となる。
現在、UQ WiMAXが利用できる市区町村数は現在、全国で806市区町村、基地局数は17,000局を突破。実人口カバー率は全国で77%、全国政令指定都市で 95%、東名阪主要都市で99%となっている(2011年12月7日のUQ発表を参考。UQコミュニケーションズでは、2011年11月にエリア拡大と品質改善に全力で取り組むという「WiMAXエリア全力宣言」を行っており、実人口カバーを2012年3月末までに1億人に拡大する予定だ。
「URoad-Home」でインターネットに接続
次に、URoad-Homeに接続してインターネットを利用する手順を紹介しよう。まず、本体にクレードルを装着して設置したら、同梱のACアダプタを接続して、コンセントに差し込む。すると、電源ランプが緑色に点灯し、本体側面のWLANスイッチをONにしていれば、Wi-Fiランプも緑色に点灯する。PCなどで無線LANのネットワーク一覧を表示すると、本体背面のラベルに記載されたSSIDが表示されているので、これを選択し、ネットワークキーの入力ウィンドウが表示されたら、ラベルに記載されたキーを入力すれば接続可能だ。
なお、URoad-Homeは、WPSボタンを搭載しており、WPSに対応した機器をワンタッチでWi-Fi接続することもできる。ここでは、サムスン電子製のスマートフォン「GALAXY S II」を用いて手順を紹介する。GALAXY S IIのWi-Fi設定の画面を表示したら、[WPSボタン接続]を選択しよう。すると、ポップアップが表示されるので、URoad-Homeの側面にあるWPSボタンを押す。そうすれば、ネットワークの設定が自動で行われ、ネットワークキーの入力不要でGALAXY S IIをWi-Fi接続することが可能だ。
LANケーブルを使って有線接続する場合は、同梱のLANケーブルを本体側面のLANポートに挿入し、ケーブルの反対側をPCのLANポートに接続すればよい。