ショップブランドや通販中心メーカーで一部仕様をカスタマイズできることは多いが、KOUZIRO「FRONTIER NKシリーズ」はCeleron採用のエントリーモデルからCore i7搭載のビジネスハイエンドまで自由自在のスペックにくみ上げられるのが魅力だ。基礎的な力を見るために、シリーズ最小構成となるモデルを試用した。
■主な仕様 [CPU] インテル Celeron B710(1.60GHz) [チップセット] モバイル インテル HM65 Express チップセット [メモリ] 2GB [HDD] 約320GB [グラフィックス] インテル HD グラフィックス(CPU内蔵) [OS] Windows 7 Home Premium 64bit [価格] 42,800円
シンプルで汚れづらいデザインのエントリーモデル
KOUZIROは、現在ヤマダ電機のグループ会社としてオリジナルPCの制作を受け持っていおり、その製品はヤマダ電機の店頭でも購入することができる。通販と量販店販売で展開する、BTO対応PCメーカーだ。しかし、ベテランPCユーザーにとっては、旧社名であるフロンティア神代という名前の方がなじみ深いだろう。
オリジナルPCブランド「Frontier」シリーズの販売が開始されたのは1993年。当時からユーザーが自由にスペックを指定できる、BTOスタイルでPCを販売してきた。今でも山口県の工場でPCを製造し、市場に送り出している。
製品ラインアップはハイエンドなゲーミングモデルから、安価に購入できるエントリーモデルまで幅広い。今回はノートPCの中でも最も安価なモデル「NKシリーズ」を試用してみた。KOUZIROのノートPCは、15.6インチ液晶搭載のシリーズ3種に対して、14.0インチ液晶搭載のモデルは2シリーズ。「NKシリーズ」は、この小さな14.0インチ液晶搭載モデルだ。
基本的なデザインは、シンプルの一言につきる。ディスプレイはグレアタイプで、ディスプレイベゼルにも光沢加工が施されているが、トップカバーとパームレスト部はパターンが刻まれておりマットな印象だ。パターンは小さな四角形が並べられたもので、レザーをイメージしているらしい。つかむようにして持った時にも滑りづらく、タイピング中に手のひらが当たる部分が湿っぽく不快になることもない。指紋やホコリも目立ちづらいし、拭き取りも簡単で扱いやすい表面加工という印象だ。
本体サイズは幅343×奥行き243×厚さ34.6mm。重量は約2.2kgだから、一般的なA4ノートの範疇であるものの、家庭内やオフィス内での持ち運びくらいは軽々と行える。基本的には据え置きで利用して、必要な時には隣室まで持ち運んだり、不要な時にはブックスタンドに立てかけておいたり、という使い方にベストなサイズだろう。