試用機に搭載されていたCPUはCore i7-2600S。TDPが65Wに抑えられたプロセッサだ。定格クロックは2.80GHzとTDP95WのほかのCore i7ファミリーに比べれば控えめだが、インテル ターボ・ブースト・テクノロジーにより最大3.80GHzまでクロックアップする。これは無印の2600と同等の能力だ。動画エンコードなどCPUパワーが必要な時に頼もしい。
グラフィック機能はCPU内蔵を利用するが、インテル HD 2000なら、H.264/AVCのデコードに十分応えられる。3DゲームをプレイしないユーザーならこのままでOKだろう。もし、3Dゲームを快適に楽しみたいのならロープロファイル対応のグラフィックボードを追加したいところだ。
ちなみに、NEC Directに「VALUESTAR G タイプL」が個人ユーザーにどのような構成で購入されているのかを調べてもらったところ、選択可能なCore i7-2600S(2.80GHz)/Core i5-2400S(2.50GHz)/Core i3-2120(2.60GHz)の3種類のCPUでもっとも人気が高いのはCore i7-2600Sで、実に購入者の70%を占めるという。Core i7-2600Sにグレードアップすると+27,300円となるが、予算よりもパフォーマンスを優先する方が多いようだ。
またメモリについても、2GB/4GB/8GBの3パターンのうち、約75%の割合で8GBメモリがオーダーされるという。VALUESTAR G タイプLに用意されたOSは、Windows 7の64bit版のみであることを考えると、8GBのオーダーが圧倒的に多いのは納得できる。さらにSSDについても、半数以上が追加しているという。
つまり、「VALUESTAR G タイプL」は、PCのリテラシーの高いユーザーに、かなりのハイスペックで購入されているといえる。直販サイトで人気を集める本機だが、ハイスペックな構成をチョイスできることが、PCの中上級者に支持されている理由なのだろう。
Intel Core i7-2600S(2.80GHz) | |
Intel HD Graphics 2000(CPU内蔵) | |
8GB | |
約2TB(5400rpm) | |
ブルーレイディスクドライブ | |
23型ワイドスーパーシャインビューEX液晶(1,920×1,080ドット) | |
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN | |
USB 3.0×2、USB 2.0×8、DVI-D×1、PS/2×1、マイク入力/ライン入力兼用×1、ヘッドホン出力/ライン出力兼用×1、7メディア対応カードスロット×1 | |
W98×D401×H343mm(本体のみ)、約9.1kg | |
Windows 7 Home Premium SP1 64bit版 | |
201,285円→キャンペーン適用で145,845円(11月24日現在、上記構成の場合) |