スリープ状態から約2秒で復帰する高速レスポンス
続いては、ZENBOOKの機能面について紹介していこう。まずZENBOOKでは、「Super Hybrid Engine II」と呼ばれる独自の省電力技術を採用しているのがポイントだ。これはEeePCシリーズなど、従来の同社製品に搭載されていた「Super Hybrid Engine」の進化形といえるもの。使用状況に応じて最適な電源管理を行い、専用バッテリーセーブモードで約25%の省電力化を実現してくれるという。その結果、今回のUX21E-KX128を含むUX21シリーズはカタログスペックで約5.5時間、UX31シリーズでは約8.1時間のバッテリー駆動が可能になっている。
この省電力技術をベースとした、スリープ状態から約2秒で高速復帰できる「Instant On」機能の存在も見逃せない。新製品発表会でASUSTeK Computer 会長のJonney Shih(ジョニー・シー)氏が「Instant Onと似たような機能を搭載した製品もありますが、数時間後には復帰時間が6秒以上まで遅くなるものが大半です」と語っていた通り、スリープ状態のままかなり長時間放置した後でも、約2秒でスムーズに復帰してくれた。さらに、スリープモードで最大2週間バッテリーが持ち、残量が5%を切ると自動的にデータをSSDへ保存してくれる点もありがたい。外出先でノートPCを開いてメールチェック後、すぐに閉じて次の取引先へ急ぐ、といった使い方が多いビジネスユーザーには嬉しい機能だろう。
また、リアルタイムにバッテリー駆動時間予測を表示してくれる「Powerwiz」も便利なツールだ。これは「スタンバイ時間」「充電時間」「バッテリー残量」の各項目に加えて、表示を切り替えると「ゲーム」「ビデオ再生」「MS Office」「インターネット使用」という使用状況に応じた残り駆動時間を確認できるもの。もちろんノートPCの使い方は状況に応じて変わってくるが、シチュエーションごとの目安としては十分といえる。
なお、バッテリーは取り外し不可となっており、予備バッテリーで駆動時間を延長する方法は使えない。しかし、標準で十分な駆動時間が確保されているため特に問題はないだろう。