「図1 マカフィー オール アクセス 2012」

マカフィーのコンシューマ向けの新たな製品群が発表された。その中でも目を引くのは、「マカフィー オール アクセス 2012」である。これは、ユーザー単位で、所有するデバイスのすべてに対してセキュリティ対策を施すことができる。具体的には、PC、Mac、スマートフォン(Android/BlackBerry/Symbian)やタブレット(Android)などのデバイスに対応する。これまでは、1つのパッケージで3台までのPCにインストール可能といったものが多かった。

「マカフィー オール アクセス 2012」では、台数制限がない。もちろん、新たなデバイスを追加しても、追加のライセンス料は不要となる。これまでも、同社の調査などによれば、PCへのセキュリティ対策は十分な場合が多い。しかし、スマートフォンにまでは余裕がないといったことも少なくないとのことである。スマートフォンは携帯電話の延長のように考えられがちであるが、機能的にはPCに近い。さらに、他人に見られると困るようなデータも保存されていることが多い。そして、スマートフォンの多くのユーザーが、PCやMacなどのデバイスを合わせ持つことがほとんどである。そのような状況に対応する新しいライセンス形態といえよう。

マカフィーは、「マカフィー オール アクセス 2012」だけではなく、旧来の製品も継続販売していくとのことである。たとえば、家族の3台のPCをそれぞれ保護してきたという場合には、「マカフィー オール アクセス 2012」では3ライセンスが必要となる。スマートフォンがなく、このような場合には、旧製品を購入した方がよいであろう。保有するデバイスをしっかりと把握したうえで、購入を決めてほしい。システム要件であるが、対応OSは以下の通りである(すべて日本語のみ)。

対応OS

・Windows XP SP3以降(32ビット)、Windows Vista SP1(32および64ビット)、Windows 7(32および64ビット)
・Mac OS X 10.5以降
・Google Android 2.1以降(スマートフォン、タブレット)
・BlackBerry 4.5、4.6、4.7、5.0、6.0、Symbian S60 3rdおよび5thエディション

Windows向けの製品の場合

・CPU:1GHz以上のPentium互換プロセッサ
・メモリ:Windows XPの場合は512MB以上、Windows Vista/7の場合は1GB以上
・ハードディスク:500MB以上の空き容量

となる。価格はマカフィー・ストアで、1年1ユーザーのダウンロード版が8,995円となっている。詳細は、マカフィーの製品一覧のページを参照してほしい。

図2 マカフィーの製品一覧

本稿では、Windows向けとなるマカフィートータルプロテクション2012を実際にインストールしてみたい。

まずはインストール

マカフィー オール アクセス 2012には、インストール用のCDなどは含まれていない。入っているのは、登録番号が書かれたカードと簡易的なマニュアルのみである。指定されたWebサイトにアクセスし、カードの登録番号を入力する(図3)。

図3 登録番号の入力

McAfeeアカウントにログインする。もし、アカウントがない場合には、右の[今すぐ登録する]でアカウントを作成する(図4)。

図4 アカウントにログイン

マイアカウントに移動するとの確認がでるので、指示通りに進む。マイアカウントでは、ダウンロードする製品の選択し、ダウンロードとなる(図5)。ここでは、マカフィートータルプロテクションを選択した。

図5 製品の選択

使用許諾契約に同意をすると、ダウンロードとなる(図6)。

図6 ダウンロード

ダウンロードしたMcAfeeSetup.exeからインストールを開始すると、まずPCのスキャンが行われる(図7)。

図7 ウイルススキャン

2012の新機能の1つで、インストール前にウイルスの感染をチェックするものだ。ついで、McAfeeアカウントにログインする。さらに、ダウンロードする製品の選択をし、インストール方法の選択となるが、推奨される[完全]でよいだろう(図8)。

図8 インストール方法の選択

ダウンロードが開始される(図9)。

図9 ダウンロード中

引き続き、インストールが行われ、匿名で使用状況の送信の確認が行われる。図10で、インストールの完了である。

図10 インストールの完了