サービスのリニューアルと一歩進んだ楽しみ方の提案

そして8月26日、イメージングスクエアには、バーチャルペインターツールのメニュー追加といったアートツールの強化に加え、新機能の「DP(ディーピー)アニメーション」が登場した。機能のポイントやツールのコンセプトとはどのようなものなのだろう。

DPアニメーションを作るときにユーザーが用意するのは、動かしたい人物が写った写真と背景画像(写真)。ダンスのパターンやBGMは、イメージングスクエア内で豊富に用意されている

「『DPアニメーション』は、ダイナミックフォト機能を活かして一枚の写真から簡単に人や物を切り抜き、音楽や動きを設定し、背景となる画像と合成してアニメーションが作れるツールです。これにより、アート要素にエンターテインメント要素も加えられるようになりました。完成したアニメーションは、動くグリーティングカードとしてアウトプットすることもできます。これが、「DPアニメメール」で、コミュニケーションツールという形で、作品を制作した後の利用提案までしているのがポイントです」

おもな想定ターゲットは、携帯やPCでデコレーションメールを使う層だ。自分のペットや身近なアイテムを使うことで、よくあるプリセットキャラクターのカードよりも気持ちを伝えやすいはず、と樫尾氏は語る。

DPアニメーションの一例。作成したDPアニメーションは、携帯電話のデコメ感覚で配信することができる

「私たちはイメージングスクエアを介して、一枚の写真からできることをいかに広げるか、写真では伝えられない気持ちをいかに伝えるかを考え、それらを可能にする身近なサービスを作るために試行錯誤しています。その意味でも、DPアニメーションは両方の想いを満たす楽しいツールになったと思います。実は、今回の新展開では、デジタルクラフトツールで加工したら終わり、というサービスの構造も変えたい気持ちがあったんです。今までにないニーズや新たな市場の掘り起こしを目的としているのに、加工後の作品の使い方はデジカメ同様にユーザー任せになっていましたからね。一歩進んだ楽しみ方をうまく提示できたと思いますので、この流れで他のバリエーションも追加していく予定です」

また、同時にiPhone向けとAndroid向けのアプリ提供も開始されたため、年内にはPC版との連携を含めたサービス展開も視野に入れているという。