「gred AV アクセラレータ 2.0」とは?
gred AV アクセラレータ 2.0は、セキュアブレインが提供するセキュリティ対策ソフトである。これまでのセキュリティ対策と異なり、斬新な機能が提供されている。最近、注目のクラウドをおおいに活用しているのも特徴の1つだ。クラウド上で共有されるウイルス定義ファイルは"免疫情報コミュニティ"と呼ばれ、約2,800万種類のウイルス情報が登録されている。また、クラウド上にウイルス定義ファイルやスキャンエンジンを設置することで軽快な動作を担保しているのも特徴である。
gred AV アクセラレータ 2.0は、無料版と有料版の2つが提供されている。無料版と有料版では、機能も異なるが双方に共通するマイコミュニティ機能では、セキュリティとコミュニティを融合する斬新なもので、家族や友人、共通のプロジェクトを持つメンバーなどをメールで招待し、"セキュリティの輪"を形成することができる。コミュニティ内で発生したウイルス名やブロック数などもUI上で表示されるため、感染が起こるとコミュニティ内で警戒をより高めるなど、情報の共有を行うことができる。
さて、無料版と有料版の機能の違いを見てみたい。有料版では、以下の機能が追加されている。
- スキャンエンジンTetra(テトラ)をPC内にインストール
- 電子メールの添付ファイルのチェック機能
- ルートキットのスキャン機能(32bit版のみ)
- 圧縮ファイル内の脅威をスキャン
- 難読化されたウイルスをブロック
- 改ざんされたレジストリやファイルシステムの復旧
ここでは、2つの点に注目したい。有料版のgred AV アクセラレータ 2.0 Plusでは、3つのスキャンエンジンが使われる。1つは、新たなエンジンSpero(スペロ)である。脅威への学習型のスキャンエンジンで、軽量な動作が特徴である。コミュニティのストリームデータによりつねにアップデートされる。もう1つがEthos(エトス)である。
こちらは、未知の脅威を検出するためのヒューリスティック機能を有するエンジンである。もし、Ethosが脅威を検知すると、免疫情報コミュニティへ情報を送る。これにより、新たな脅威に対し、直ちに保護されるようになる。この2つのスキャンエンジンはクラウド上に置かれ、PCの負荷を減らす。3つめのスキャンエンジンはTetra(テトラ)で、従来型のスキャンエンジンであり、PC内にインストールされる。Tetraにより、インターネットに非接続時にも、スキャンを行うことができ、CD/DVD/USBメモリ経由からの脅威にも対抗できる。
3つのエンジンで、PCを守る。もう1点は、圧縮ファイル、パックされたファイル、電子メール、CHMファイルなどの直接スキャンだ。特に圧縮ファイルがち直接スキャンできるようになったことが大きい。スキャン対象のファイルである。[スキャンの設定]でも[ファイルタイプ]がすべて設定可能となる(図2)。
無料版では、ZIPやLHAで圧縮されたファイルについては、直接スキャンできず、解凍時にスキャンが行われる。しかし、意識の問題として、ウイルスなどを実行可能な状況にするのは気持ちよくはない。最近はソーシャルエンジニアリング手法を使い、ユーザになんとか実行(もしくは感染)活動をさせようとする。
解凍しなければ、その危険性も大きく下がる。また、ダウンロードされるファイルの多くは、なんらかの圧縮ファイルがほとんどだ。ダウンロードの段階でスキャンすることで、安全性も高まる。ウイルスはどのような形で侵入してくるかわからない。同様に、メールを介したウイルスの感染は以前ほど多くはない。しかし、感染経路としては今でも有効であり、用心にこしたことはない。より高いレベルの安全性を求めるのであれば、さまざまな脅威に対抗できるgred AV アクセラレータ 2.0 Plusを導入したいものだ。
1ユーザ1年版2,480円
3ユーザ1年版2,980円
1ユーザ2年版3,480円
3ユーザ2年版4,480円
gred AV アクセラレータ 2.0 Plusの1年版をみると、1ライセンスは2,480円、3ライセンス版ならば1ライセンスあたり約993円と1,000円以下という驚きの価格である。最近の多くのセキュリティ対策ソフトが、3台のPCにインストール可能な3ライセンスを提供するものが多い。しかし、1ライセンスで十分な場合もある。そのような場合には、1ライセンス版の安さは大きな魅力となる。
図3 gred AV アクセラレータ 2.0 PlusのWebページ |
対応OSはWindows XP、Vista(32/64ビット)、7(32/64ビット)で、OSが動作するシステム要件を満たせば問題ない。インストールにHDDを100MB使用する。