資格を持った専門家やインストラクターの下で実施を
――正直、加圧トレーニングがこれほどまで国内、海外で実績を上げているとは存じ上げませんでした。
「ありがとうございます。だからこそ我々としては間違った認識を持たれることが非常に怖いわけです」
――どのような点で?
「最近は加圧ダイエットや加圧トレーニングという言葉だけが先行してしまい、本当のことを知らない人が増えています。たとえば何も知らずに体をゴムでしばってトレーニングすればダイエットできる、といったような安易な知識でおこなってしまっている人も少なくありません。我々が一番恐れているのは、こうした無知から起こる事故です。繰り返しになりますが、我々のメソッドに沿った加圧トレーニングなら安全です。そのためにも加圧トレーニングにチャレンジしたいという人は、必ず資格を持った専門家やインストラクターのもとで実践してほしいと思っています」
――それでは今後の展開は?
「いろいろありますが、そのひとつとして自動車メーカーの本田技研でロボットのASIMOやカーナビゲーションの開発を手がけた田上勝俊氏とコラボレーションした新しい加圧トレーニング機『KAATSU ROBO』を一般の加圧トレーニング資格者向けに近く発売します。いずれは医療機器として販売し、もっと多くの人に加圧でトレーニングや治療に役立てればいいと思っています」
――ありがとうございました。
これまで「加圧ダイエット」という言葉は知っていても、数あるダイエット法のひとつ、ぐらいにしか思っていなかった人も多いことだろう。しかし、その元になっている「加圧トレーニング」は学術的にもきちんと認められた画期的なトレーニング法だ。その証拠に国内、国外ともに高い評価を受けている。発明者の佐藤氏は「加圧トレーニング」をさらに昇華させ、薬に依存しない予防医療としてもっと世に貢献したいと夢を語る。
最後に忘れてはならないのが、「加圧トレーニング」は、しっかりしたメソッドにのっとっておこなうことで、安全かつ高い効果を上げられるトレーニング法だということ。試したいという人は事故を避けるためにも、必ず、加圧トレーニングの資格を有する医師や加圧専門のインストラクターのいるジムなどに通って行うようにしよう。
佐藤義昭氏プロフィール
1948年東京都生まれ。加圧トレーニング発明者。WHO医師、医学博士。米国KAATSUインターナショナル株式会社代表。株式会社サトウスポーツプラザ代表。その他、米国スポーツ医学会加圧トレーニング分科会 チェアマン、加圧高度先進医療トレーニングセンター チェアマン(スリランカ)、中国国家体育総局体育科学研究所 加圧センター チェアマン、中国吉林大学中日聯誼病院 加圧治療センター チェアマン、中国吉林大学 客員教授、日本加圧トレーニング学会 会長を兼ねる。また、加圧国際大学学長も務める。著書多数。加圧トレーニングについての詳しい情報はこちら