搭載されているプロセッサは、Atom Z670。メモリは1GB、HDDは約120GBとスペック的にはネットブックと同等の水準だ。Windows 7を動作させる際には待ち時間が発生することも多く、"キビキビとした利用感"とは言いがたい。Windowsエクスペリエンスインデックスの結果ではプロセッサのサブスコアが低く、ここがやはりネックになっているようだ。

Windowsエクスペリエンスインデックス
Windowsエクスペリエンス インデックス 2.0
プロセッサ 2.0
メモリ 4.1
グラフィックス 2.9
ゲーム用グラフィックス 3.0
プライマリハードディスク 4.5

CrystalMark 2004R3の結果を見ても、全体的に少々非力なのは否めない。

CrystalMark 2003
Mark 22922
ALU 4921
FPU 4920
MEM 4253
HDD 4271
GDI 1540
D2D 920
OGL 2097

Atom搭載ということもあり、一般的なノートPCに比べればパフォーマンスで劣るのは間違いないので、これ1台でPCまわりの作業を行おうという使い方には向いていない。手軽にウェブ閲覧等を行い、必要とあればさっと文字入力もできる端末――そんな使い方がオススメだ。

モバイル用として考えると気になるバッテリー駆動時間については、とくに省電力設定を行わない状態で、FFBench3のLowモードを高パフォーマンスモードでループさせた結果が、2時間42分となった。省電力設定を適用すればもっと伸びることが期待できる。

ひとつ気になったのは、ノートスタイルにした場合の左手前にあたる部分の裏側がかなり熱くなることだ。スタイリングを優先しているのか吸排気口がないため、冷却力が低いようだ。