F-12Cでは、「誰もが使いやすいシンプルさ、愛着と普遍性を追求した」(高田氏)結果、100年以上にわたって素材も製法も変わらず世界中で愛されるトラベルケースブランドGLOBE-TROTTERとコラボレーションしたそうだ。

長年、世界中で使われるGLOBE-TROTTERブランドとのコラボレーション

本体は手になじむようにフラットで、背面はラウンド型のフォルム。厚さ9.8mm、幅60mm、重量107gとコンパクトにまとめた。フロントキーの高さ、サイドキーの大きさ、誤操作を防止するキーガイドなど、「これまで培った技術をふんだんに盛り込んで、きめ細かく使いやすさを追求した」(同)という。

持ちやすく、軽量、コンパクトなボディに、使いやすさを追求したデザイン

通常モデルのカラーバリエーションは、GLOBE-TROTTERの手触りを忠実に再現したという背面テクスチャとブラックカラーのBlack、ヘリンボーン柄のテクスチャで「エレガントな装い」(同)のRose Goldの2色を用意している。

通常モデルの背面カバーはプラスチックだが、手触りやテクスチャにもこだわった

左がRose Gold、右がBlack

画面には、独自のウィジェットを搭載。中央にあるのはGLOBE-TROTTERオリジナルウイジェットで、使い始めてからの移動時間や距離を表示し、「何の意味もないが、スマートフォンと一緒に過ごした時間が分かる機能」(田窪氏)として搭載した

手触りやテクスチャで特徴を表している

本体側面

使いやすさを求めて、「ヒューマンセントリックエンジン」を搭載。これは各種画像処理エンジンやセンサーなどの総称で、例えば画面は最高輝度500カンデラの高輝度スーパークリア液晶を搭載し、照度センサーを搭載したことで明るさや色(γ)補正を自動で設定してくれる。「(東芝の)モバイルREGZAエンジンの一部の機能を盛り込んだ」(同社)という画像処理エンジンは、色再現性にこだわり、リアルな質感を再現するという。

見やすさ、聞きやすさ、使いやすさの3点をよりよくするための各種機能やセンサーが「ヒューマンセントリックエンジン」

タッチパネルは画面描写を60fpsと高速化したことで従来よりも滑らかになり、ソフトウェアのチューニングによって、指の動きに快適に追従するという。アイコン選択時やスクロール時など、微妙なバイブレーションで操作のフィードバックがあって、より操作が分かりやすくなった。画面の表面処理にもこだわったそうで、肉眼では見えない程度で「粗くした」(同)処理によって、適度な引っかかりを加えているそうだ。

環境を問わず見やすく、美しい表示の液晶

タッチパネルもストレスなく指の動きに追従するように配慮