「夏」におすすめのiOSアプリ・アクセサリはいかが? - 米Apple担当者が紹介

子供も楽しめるエンタメソフトで夏休みを満喫

ここからは、最近注目のアプリやアクセサリをブロドリック氏から紹介してもらった。ちなみに今回、同氏は42万5,000本の中からアプリを選ぶにあたって「夏」をテーマにしたとのことで、休暇、家庭、シェイプアップやゲームなど、オフタイムをターゲットにしたものが揃っていた。

はじめに見せてくれたのは塗り絵アプリの「Crayola Color Studio HD」(無料)。Griffinの販売するペン「iMarker」(別売：2,980円)と連携する、動くデジタル塗り絵帳だ。絵がアニメーションしたりペンが最初にタッチした位置を判定してハミ出さないように色が塗れたりといった機能を備え、メール送信やfacebookへの投稿、AirPrint経由の印刷もアプリ内から行える。ブロドリック氏曰く、「複数のペンを持ち歩く必要もないし、インクで汚れる心配もない。子供連れで旅行に行くときなんかに最適でしょう」とのこと。

「Drawin' Growin'」というタイトーが開発中のゲームアプリは、画面上に線を引いて太陽からの光を導いたり稲妻を妨げたりして、植物の成長を促すというもの。アプリ内購入でレベルやアイテムを追加したりできる。デモではiPod touch上で動作を見せていただいたが、iPad 2の大きな画面でも楽しめるとのこと。

続いて登場したのは、日本の子供にはおなじみの「カードダス」のAR版、「ARカードダス」。仮面ライダーとワンピースの2種類が用意される。カードを背面のカメラで撮影するとキャラクターが出現し、バトルを行えるという仕組み。子供同士でカードを交換したりしつつバトルも楽しむという、昔ながらの遊び方を、より魅力的な形でiOSデバイス上に再現したといえるだろう。アプリは無料で、カードは3枚1組315円で7月30日より発売される。

新機能がすぐに導入される「一貫性」のメリット

今回のブリーフィングではiPad 2でもiPod touchでもiPhone 4でもひとつのアプリが動作するという「一貫性」を再三強調していた。この一貫性のため、デベロッパーが新機能を導入しやすいのだという。

その例として見せてくれたのが、「iPad 2の強化されたグラフィック機能をうまく活用している」というゲームアプリ「Shadow Gun」(未発売)。精細なグラフィックで影の表現も自然、動きもスムーズ。「コンソール機なみのゲームグラフィックスがiOSプラットフォームでも使えるようになった」というのも納得のデキだ。

もうひとつの例は、iPad 2で全アプリが利用できるようになったビデオミラーリングの機能。「Real Racing 2 HD」(850円)というレーシングゲームアプリは、iPad 2が登場して即座に新機能をサポートしてリリースされたという。またビデオミラーリングについては、Dockコネクタにアダプタを接続し、そこにケーブルを接続するだけでテレビへの出力が可能になるという簡単さも強調していた。

そして2010年の秋、Apple TVとともに導入されたAirPlayも新しい機能だ。iOSデバイスの表示をワイヤレスに大画面テレビなどに表示するこの機能は、iPad 2におけるビデオミラーリング同様、すべてのアプリで利用できるのが特徴。この機能についても、アイコンをタップするだけでストリーミング開始/停止ができるというわかりやすい操作だ。

「音楽つながり」ということで次に見せてくれたのは、デバイス上のiTunesライブラリに入った楽曲をミックスして再生できる、DJアプリの「djay」(1,700円)。「とても高度なツールですが、非常に簡単に使えます」と言うとおりの操作性だ。

またiPadで注力されている分野のひとつとして、電子書籍アプリ「The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore」(450円)も見せてくれた。これは数々の映画祭で賞を受けた映画を元に作成されたものだといい、さまざまなインタラクティブな仕掛けが盛り込まれた、iPadの大画面をいかしたものになっていた。