デルというと質実剛健の印象が強く、どちらかというとプライベートというよりビジネス向きのイメージだった。しかし、新しく登場した「DELL XPS 15z」はちょっと趣が異なっている。
XPS 15zをぱっと見てまず目にとまるのが、その洗練された筐体だ。フルフラットな外装はアルミニウム素材が用いられており、金属ボディならではの上質さが漂っている。また、エッジが丸みを帯びているおかげで手になじみやすく、持ち運びやすいのも特徴。本体の厚みは24.6mmで、15型液晶ディスプレイを搭載したノートPCとしては最薄クラス。そのため、全体に非常にシャープな印象でバッグなどにも収納しやすい。
さらにはパームレスト部にマグネシウム合金が採用されており、コンシューマ向けとは思えない高い質感を実現している。また、キーボードの両サイドのスピーカー部も凝っており、伝統文様のような複雑なパターンのパンチングが施されているのが印象的。このパンチングは本体背面の排気口にもあしらわれていて、XPS 15zのデザインにエレガントなアクセントを加えている。
パームレスト部はマグネシウム合金が使用されている。ディスプレイを開いた状態でも非常に高級感がある。キーボードは各キーが独立したアイソレーションキーボードを採用。丸みのあるキーの形状が独特だが、打鍵感はよい |
キーボードは各キーが独立したアイソレーションキーボードで、四隅や各辺に丸みがついているのが特徴。キーピッチとキーストロークに余裕があるためタイピングもしやすく、長文入力も快適だ。力を入れてキーを叩いても、キーボード面がたわまないのもうれしい。ちなみに、このキーボードにはバックライトが内蔵されており、暗所ではキートップの文字が白く光る仕組みになっている。プレゼン会場や飛行機などの暗所で使用する機会が多い人にはありがたい機能ではないだろうか。
キーボード部分とディスプレイをつなぐヒンジ部分は、ストライプ状の溝が入ったおしゃれなデザイン。キーボードやヒンジなどのパーツは数万回に及ぶ耐久テストをクリアしているとのこと。実際に使用していても、きしんだり異音がしたりすることはなく、非常に安心してディスプレイの開閉やキー入力を行うことができた。