搭載するCPUは、Intel Core i3-2100。Core i3には比較的安価なモデルに搭載されているという印象が強いが、本機を実際に使ってみると思った以上に快適であることに驚く。実際、Windowsエクスペリエンスインデックスの成績も、プロセッサのサブスコアは7.1とかなり高い。

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア。いちばん低いのは「Windows Aeroのデスクトップパフォーマンス」の5.2

その理由のひとつは、ノートPC向けのプロセッサではなくデスクトップPC向けのプロセッサを搭載しているということだ。一般的に一体型のボードPCは省スペース化を求めてノートPC向けのプロセッサを採用しているケースが多く、外見はデスクトップPCでも内部構造はノートPCという状態になっている。しかしデスクトップPC向けに作られたCPUは、省電力性・省スペース性の制約が少ない分、高い能力を持っている。「HP TouchSmart 610 PC」はそんなデスクトップPC向けプロセッサを搭載することで快適さを実現できているのだ。

ベンチマークソフトの結果は以下のとおり。グラフィックス機能はCPUに統合されたものを使用しているので、3Dゲームなどにはあまり向いていない。実際、モンスターハンターフロンティアのベンチマークである「MDF【絆】」をフルスクリーンモードで実行すると、536とふるわないスコアになった。しかし、解像度を1,280×800ドットまで落としてウィンドウモードで実行してみた時には975というスコアが出た。だいたいこのスコアが1,000程度あれば一応プレイができると言われているから、少々非力ではあるがゲームも楽しめるマシンだと考えてよさそうだ。

PCMark05
PCMark N/A
CPU 9325
Memory 9866
Graphics 3488
HDD N/A
3DMark06
3DMark 2322
SM2.0 787
HDR/SM3.0 854
CPU 3705