同社はネットブックと同社製品の組み合わせで端末を低価格で提供する「100円PC」といった販売方法を行ってきたが、そうしたユーザーからもっと軽く、長寿命な製品という要望が多かったそうだ。そうした要望に応える形で、同社ブランドでは初のタブレット端末を用意した。そのため、Pocket WiFiとのセットで低価格で販売するモデルも採用する見込みだ。CPUはサムスン製S5PV210 1GHz、メモリはRAM 512MB/ROM 4GB。
夏モデルの発表に合わせて、7月1日から音声定額「通話定額オプション」の無料キャンペーンも実施する。新規で「シンプルにねん」(月額4,580円)のデータ定額サービスに加入し、音声定額サービスに申し込むと、月額料金1,400円が最大25カ月間無料になる。同社の音声定額サービスは、1カ月300回・1回10分までの通話を定額料金で提供するもので、今年1月のサービス提供以来、「ほとんどのユーザーはこの制限内に収まっている」(ガン社長)そうだ。同社は、3月11日に発生した東日本大震災での通話制限はほとんど行わず、99.5%の接続率を確保していたといい、ガン社長自身も家族との安否確認が行えたそうだ。こうした経緯もあって、今回の通話定額無料キャンペーンを実施することになったという。
会見には、端末を供給するHuawei Deviceのワン・ビャオCEOも参加。05年の日本市場参入のあと、07年からイー・モバイル向け製品を供給したことで、日本市場での足がかりを確保できたことを強調し、イー・モバイルとの強い関係性をアピールしている。
千本会長は、「(イー・アクセスは)ブロードバンドを業としていて、日本のライフスタイルを(イー・モバイルの)モバイルブロードバンドで元気にしていこうという使命がある」と話し、さらに「景気は東日本大震災でかなりショックを受けたが、やや改善の兆しが出てきた」と指摘。「元気を出して新しい端末を5機種、夏の料金キャンペーンを発表する」と宣言して、夏モデルや音声サービスを積極的に売り出していきたい考えを示している。