イー・アクセスは、イー・モバイルブランドの携帯電話5機種を発表した。モバイル無線LANルーターやスマートフォンなどを用意し、ラインナップを充実させた。端末だけでなく、新規加入者に対して音声定額サービスを最大25カ月間無料で提供することで、「音声サービスを多くのユーザーに届けたい」(千本倖生会長)考えだ。
イー・アクセスの夏モデル5機種。GP01は大容量電池パックの発送を開始する |
会見に参加した(写真左から)イー・アクセスのエリック・ガン社長、同千本倖生会長、Huawei Deviceのワン・ビャオCEO、ファーウェイ・ジャパンのエン・リダ社長 |
今回イー・モバイルが用意した端末は、すべて中国ファーウェイ製の端末で、モバイル無線LANルーターの「Pocket WiFi(GP02)」、スマートフォンタイプの「Pocket WiFi S II(S41HW)」、ストレート型のテンキー搭載Androidスマートフォン「S42HW」、USBドングル型通信端末「GD01」、タブレット端末「A01HW」の5機種。
千本会長は今回の新製品ラインナップについて、下り最大42Mbpsの通信速度を実現したサービス「EMOBILE G4」と「スマートフォン」がキーワードだと述べ、「今年はG4とスマートフォンを本格的にマーケットに投入していきたい」と話す。G4は、DC-HSDPA方式による通信サービスで、対応エリアでは高速な通信が利用可能。非対応エリアでは従来の通信速度で利用できる。すでに同社のネットワークは人口カバー率92%まで達しているが、G4エリアは今年3月末までで40%。これを2012年3月末までに60%まで拡大させる意向だ。
その高速サービスを利用できるのがGP02、GD01の2つの端末だ。GP02は、既存のPocket WiFi(GP01)の高速サービス対応版で、GP01と併売する形になる。GP01向けには大容量電池パックを用意することで、長時間駆動のGP01、高速なGP02という棲み分けを図る。GP01+大容量電池パックでは連続通信7時間以上になるが、GP02では連続通信時間4.5時間で、同社社長のエリック・ガン氏によれば「(GP02にも)大容量電池パックを用意したいが検討中」という。