まずは基本仕様から確認してみよう。全モデルと大きく異なるポイントは、やはりCPU。アーキテクチャを一新した第2世代Intel Coreシリーズ、いわゆるSandy Bridge世代のものに刷新されており、パフォーマンスは大幅に向上している。ことに、グラフィック処理性能の向上は驚異的。フルHDクラスの映像編集や高精細なグラフィックのゲームなども、十分にこなせる実力を備え、下位クラスのグラフィックカードを凌駕するほどのパフォーマンスを秘めている。

なお、本製品では購入時に仕様を選択できるとはいうものの、あらかじめ設定された5つのパッケージから好みの構成を選択して購入するスタイル。そこからBTOメニューでカスタマイズできる項目は、セットになる周辺機器やオフィスソフト程度だ。ボリュームゾーンを担うマシンの宿命ではあるが、いちいち細かく仕様をカスタマイズしたいPCオタク丸出しの筆者としては、若干物足りなさを感じるところがないでもない。

Core i5-2410M搭載モデルをベースに5つのパッケージを用意

今回試用したのは、Core i5-2410Mを搭載したもっとも基本的な構成の「New Inspiron 15R 最新プロセッサーベーシックパッケージ」。Core i7-2630QMを搭載し、ブルーレイドライブを内蔵した「New Inspiron 15R 最新高速プロセッサープラチナパッケージ」でも価格は89,800円(記事執筆時点ではさらに11,000円の割引も用意)とリーズナブルだ。デスクトップPCの買い替えを考えているユーザーにも十分選択肢のひとつとなるだろう。