なお、Windows OSにはアプリケーションの起動方法として様々なものがあります。Linuxなどと同じように、コマンドから起動できるようにするため、ちょっとしたチューニングを行いましょう。Windows 7の「ファイル名を指定して実行」は実行ファイル名を把握しているコマンドを実行する際に便利な機能ですが、ここからVimを呼び出すには、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Pathsキーで定義されているパス参照を拡張します。

管理者権限でレジストリエディターを起動し、同キー下に「vim.exe」というキーを新規作成し、「(既定)」のデータ値をgvim.exeを含むフルパス、文字列値「PATH」のデータ値にVimを展開したフォルダーのフルパスを入力します。これで、ファイル名を指定して実行から「vim」を実行すればGUI版のVimが起動するようになりました(図10~19)。

図10 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図11 レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Pathsまでキーをたどって開きます

図12 App Pathsキーを選択した状態で<編集>メニューから<新規>→<キー>と順にクリックします

図13 「新しいキー #1」の名前を「vim.exe」に変更します

図14 右ペインにある「(既定)」をダブルクリックし、gvim.exeを含むフルパスを値のデータに入力して<OK>ボタンをクリックします。画面の例では「C:\Program Files\Tools\vim\gvim.exe」としました

図15 右ペインの何もないところを右クリックし、メニューから<新規>→<文字列値>と順にクリックします

図16 「新しい値 #1」の名前を「PATH」に変更します

図17 文字列値「PATH」をダブルクリックし、Vimを展開したフォルダーまでのフルパスを値のデータに入力して<OK>ボタンをクリックします。画面の例では「C:\Program Files\Tools\vim」としました

図18 [F5]キーを押して変更内容をシステムに反映させてから、<×>ボタンをクリックしてレジストリエディターを終了させます

図19 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「vim」と入力して<OK>ボタンをクリックします。これでGUI版Vimが起動しました