時計はデザインが一番

トークショーの終わりに中嶋一貴選手が、F1ドライバーが着用するインナーウェアは、他とどう違うのかを説明してくれた。そして、昨年のF1アブダビGPでセバスチャン・ベッテル選手が実際に着用したインナーウェアがチャリティーオークションに出品。落札価格が5万円まで上がったうえ、希望者多数でジャンケンに!

会場では、キャンペーンガールがレッドブルを無料配布。来場者に喉への潤いと翼を授けていた

レースにおける重要な"時間"として思い浮かぶもののひとつに、「ピットイン」がある。

「ほとんどのピット作業は、10秒ちょっとです。でも、これは普段の10秒の感覚とはまったく違いますね。自分もマシンのコックピットで作業を見ながら発進する準備をしているので、緊張感があって非常に長く感じます。きっと、頭がフル回転しているんですね。

あと、ピットにたどり着くまでの時間で0.5秒~1秒くらい簡単にロスするんですよ。タイヤ交換のほんのわずかな手違いで0.5秒のロスとか、コースで挽回するのが難しい差がすぐに付いてしまう。だから、ピットインの上手いレーサーは有利ですね。

ピットレーンに入るまでのブレーキングやスピード、ピットレーンを走ってボックスに止まるまでのタイム、発進する瞬間からの加速…。それら全部が積み重なると、上手くやれるかどうかで1秒くらいの差はすぐに付いてしまう。日常では、1秒が重大に感じることってないですもんね。レースにおける時間感覚というのは、きわめて特殊ですね」(中嶋選手)

では、そんな中嶋選手が時計を選ぶ基準はどんなところにあるのだろうか。

「やっぱりデザインが一番ですね。このシリーズは好きなデザインです。実は、中学生のとき、自分のお金で初めて買った時計がカシオのG-SHOCKだったんですよ。だから、今こうしてイベントゲストに呼ばれて出ているのは、不思議な感覚ですね。

このレッドブルエディションもいいですね。僕はレッドブルのドライバーではありませんが(笑)、1人のレースファンとして、チャンピオンチームというブランドには、ステータスを感じます。もともとのデザインもカッコイイし、そこにさらなる付加価値がある。レースや車が好きで、なおかつ時計が好きという人は多いと思うんですが、そんな人は間違いなく欲しくなりますよね。

F1チームをサポートしているので、この時計にはレーシングなイメージがありますが、プライベートやビジネスシーンにも似合いますし、フォーマルでもイケるデザインですよね。一方で、メカニッククルーのようなエンジニアの腕にもハマる。そんな懐の深いデザインだと思います。アクセサリーとしても目を引きますね」(中嶋選手)

レッドブルF1マシンとの記念撮影では、カシオのデジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」を使用した無料のフォトサービスも実施。撮影した写真をプリントしてくれる

F1のフロントタイヤに腰掛けて記念写真を撮るチャンスはなかなかない。貴重な体験!

子ども限定企画! ショーランチームの特別な計らいでコクピットに座って記念撮影

シビアな時間感覚を要求されるレースシーンに身を置く者として、トニー氏も中嶋選手も時計にはやはり一家言あるようだ。今回のイベントでは、興味深く楽しい話題にあふれたトークショーのほか、チャリティーオークションやレッドブルレーシングのF1マシンとの記念撮影会などが、時間を目一杯に使って行われた。ファンとの距離感も近く、ファンに対するトニー氏と中嶋選手の積極的なコミュニケーションもすばらしい。レッドブルレーシングチームと特別ゲストとして登場したトヨタドライバーでフォーミュラ・ニッポンとスーパーGTに参戦する中嶋選手の人気、そしてEDIFICEのレーシングイメージ、カッコ良さを強く感じた1日だった。