Z68のFatal1tyモデル、AMD 990FXマザーも

AMD 900シリーズチップセットの製品としては「990FX Extreme4」が展示されていた。チップセットはAM3+対応の「AMD 990FX」。拡張スロットは、x16が3本、x1が2本、PCIが2本というレイアウトで、3-way CrossFireXや2-way SLIに対応している。SATAポートはスタンダードな位置に6ポート、マザーボードの左下に2ポート装備している。CPU電源部には大型ヒートシンクを搭載し、命名法則上ではExtreme6に次ぐランクだが、ハイエンドモデルであることを感じさせる機能を備えている。

なお、現在AMD 900シリーズは登場すれど肝心な「Zambezi」のリリーススケジュールは、AMDの公式な発表会での情報によれば60~90日後とされている。ASRockの現地担当者の見積もりは早くて「8月くらいかな?」とのこと。もっとも、現在のPhenomもサポートされているため、まずはPhenomで構築し、来たるべく発売を待つということができるのがAMD 900シリーズマザーだ。

AMD 990FXを搭載する「990FX Extreme4」。3本のx16スロットを搭載しSLIとCrossFireXを両サポート。大型ヒートシンクも搭載している

ほか、Z68の上位モデルとして有名ゲーマー「Fatal1ty」の名を冠したモデルが登場していた。「Fatal1ty Z68 Professional」は、Z68をベースにブラック/レッドの同社Fatal1tyシリーズカラーを採用したATXマザーボード。ヒートシンクにはFatal1tyのロゴやサインなどがデザインされ、かなり派手な1枚となっている。

拡張スロットはx16が3本、x1が2本、PCIが2本。ストレージではチップセットのSATA 6Gbpsポートに加えさらに4ポートの6Gbpsポートを追加。チーミングに対応した2ポートの1000BASE-T LANなど、機能も豊富である。品質面でも通常ラインナップでのExtreme6以上に相当し、日本製固体コンデンサはもちろん、Premium Gold Capなどが採用されている。発売時期の予定は「COMPUTEX明け」とのこと。

Z68を搭載するFatal1tyモデル「Fatal1ty Z68 Professional」。派手なヒートシンクがインパクト大。もちろんゲーマー向けスペックも充実しており、3本のx16スロットでSLIや3-way CrossFireXをサポートする。そのほか品質や音質、CPU電源回路にもこだわったモデル

コンパクトPCにモバイル版Sandy Bridge搭載モデル

ASRockといえばコンパクトPCも展開しているが、そのコンパクトPC「Vision 3D」シリーズにSandy Bridge搭載モデルが投入予定だ。製品スペックはモバイル版のCore i7/i5/i3を搭載し、チップセットはIntel HM65 Express。GPUとしてGeForce GT 540Mも搭載し、Vision 3Dの名のとおり3D Visionにも対応している。メモリソケットはSO-DIMMで2基、最大8GBまでサポート。7月の出荷を予定しており、日本市場での販売価格は12万円程度になるのではとのこと。

Vision 3DにSandy Bridge搭載モデルが登場。低消費電力かつ高性能なモバイル版Sandy Bridgeを採用し、3D表示性能のためにGeForce GT 540Mを搭載。スロットイン光学ドライブを搭載するスタイリッシュなエンタテインメントPCだ