Llano搭載モデルはラインナップ充実の5モデル

Llano対応マザーボードの展示は5製品で、ATXが2製品、マイクロATXが2製品、Mini-ITXが1製品だ。ともに搭載するチップセットは「Hudson D3」こと「AMD A75」。白いソケットは「Socket FM1」という名称で、従来のAMD CPUであればモバイル向け製品で用いたソケットのような、中央にスペースのある形状だ。統合グラフィック機能の名称はRadeon HD 65XXまたは64XXとなるようで、DirectX 11をサポートする点はAMDの発表会などで既に説明されている。なお、ASRockではLlanoマザーボードの出荷見込みを今年6月末に予定しているという。

「A75 Extreme6」は、今回展示されていた同社Llano対応マザーでは最上位となるモデル。拡張スロットはx16が3本、x1が1本、PCIが3本で、3-way CrossFireXまで対応。追加チップのSATA 6Gbpsポート×2やeSATA、オンボードスイッチやPOSTコード表示パネル等、機能も豊富だ。DuraCapや日本製固体コンデンサの100%使用など品質面もアピールしている。

A75 FCHを搭載したハイエンドモデルの「A75 Extreme6」。3本のx16スロットで3-way CrossFireXもサポート。メインストリームPC向けとされるLlanoだが、この製品ならゲーマー構成にも発展可能だろう

「A75 Pro4」はx16スロットが2基、x1スロットが2基、PCIスロットが3基というレイアウト。2本のx16スロットを装備することでCrossFireXをサポートするという。また、THX TruStudioのサポートやUSB 2.0/3.0の高速化機能XFastUSB、POSTコード表示パネルやオンボードスイッチ、IEEE1394などを搭載している。

スタンダードモデルとなる「A75 Pro4」。x16スロットは2本でCrossFireXをサポート。3本のPCIスロットを備え、古めの拡張カードの流用にも適している

「A75 Pro4-M」は、Pro4のマイクロATXモデル。拡張スロットがx16スロット2本、PCIスロット2本という構成になる。

マイクロATXの上位モデル「A75 Pro4-M」。2本のx16スロットを備え、CrossFireXもサポート

「A75M」はメモリスロットが2本、x16スロットが1本という構成のローコストモデル。THX TruStudioのサポートやXFastUSBの搭載などは同様。

マイクロATXの下位モデル「A75M」。x16スロットが1本となり、メモリスロットも2本に削減されたローコストモデル

Mini-ITXの「A75M-ITX」は、メモリスロット2本にx16スロット1本というレイアウト。ボード上のSATAは4ポートで、バックパネルにeSATAを1ポート装備。なお、A75MおよびA75M-ITXはディスプレイ出力がHDMIとD-Subで、その他のモデルはこれに加えDVIも搭載している。

Mini-ITXサイズのLlanoマザー「A75M-ITX」。メモリスロットを上辺に配置した独特なレイアウト。しかしCPUクーラー選びには自由度が増しそうだ