従来の携帯電話に関しても「進化させたい」考えで、自分で好きなメニューを作成できる「セルフメニュー」を搭載してUIを改善するなど、「スマートフォンのように使いやすくデザイン」したとしている。
端末としては、イルミネーション機能を搭載した「S007」、スライドボディで防水機能を搭載した「T007」、スパークリングイルミ機能を搭載した「T008」、防水防塵対応モデル「CA007」、金属パネルとLEDを搭載した「K009」、防水防塵の「簡単ケータイ K010」の6機種を用意。
さらに、スマートフォン向けに提供されているSkype auサービスをEZアプリとしても提供。今夏の5モデルで対応し、Skypeユーザー同士は無料で音声通話などのSkypeの機能を利用できるようにする。
また、Skype auは従来、11年11月まで無料期間とされており、田中社長はこれまでもそれ以降も無料化する方針を示していたが、今回正式に「12月以降も、契約形態においては無料」と明言。ISフラット・プランM以上に加入している場合は今後も無料で利用できるようになる。
無料の公衆無線LANで充実したネットワーク
auでは、3G回線に加えて傘下のUQコミュニケーションズのモバイルWiMAXサービスを利用可能なスマートフォン「HTC EVO WiMAX」を投入しており、テザリング機能にも対応している。これに対してさらにネットワークを強化する方針で、「高速で気持ちの良いネットワークを実現したい」という考えから、新たにauスマートフォン向けに公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」を提供する。
au Wi-Fi SPOTは6月末からサービスを開始し、11年度末には国内最大級の約10万スポットまで一気に拡大する予定で、ISフラット、プランF(IS)シンプル、プランF(IS)契約者に対して、利用料無料で提供する。これらの契約以外の契約者は利用できない。屋内を中心に、一部は屋外での無線LANアクセスポイントも設置する計画で、WAN回線側をWiMAX中心にすることで早期のエリア拡大を実現するという。10万スポットの内9割はKDDIが設置し、残りはローミングになる予定。同社は傘下に無線LANサービスのワイヤ・アンド・ワイヤレスがあり、自社エリアの管理・運営は同社が行う。
さらに、公衆無線LAN利用の「面倒、難しそう」というイメージを払拭するために、ウィジェットを1タッチするだけでIDやパスワードを自動入力してすぐに接続できる機能を提供。さらに無線LANと3G通信を自動切り替えする機能も搭載し、無線LANの電波強度が低下すると自動的に3Gに切り替えることができる。ちなみに、田中社長は「無線LANの帯域の混み具合を見て切り替える」と話していたが、KDDIの説明員は「電波強度を見て切り替えている」と説明していた。いずれにしても、自動切り替え機能によって、au Wi-Fi SPOTエリアに入ると自動的に無線LANに接続、エリアから離れるか電波が弱い場合は3G通信を行う、ということが可能になる。
田中社長は「ISフラット利用者は一生無料」と話しており、有料化の予定はないようだ。なお、簡単設定のため、契約情報を3G経由で確認しており、利用の際に登録などは不要。3G回線が必要なため、タブレット端末のXOOMやPCなどでは利用できないそうだ。