ホーム画面は工場出荷時ではSamsungのTouchWiz UIに設定されているが、夏モデルのスマートフォンから新たに搭載されるドコモの統一UI「Palette UI」もプリインストールされており、ユーザーの好みに応じて切り替えることができる。
TouchWiz UIとPalette UIの切り替えには専用アプリが用意されている。Palette UIはアプリのグループ分けや、一定時間ごとにWebページの内容を取得しホーム画面に表示する機能などが用意されている |
また、日本語システムフォントは標準に加えて「Apple mint」「チョコクッキー」「ティンカーベル」が追加されているが、試した限りでは変更が反映されるのは英数・かな文字のみで、漢字は標準フォントのままなので文字によってはちぐはぐな印象だった。
画面表示のメニュー内に5種類のフォント設定が用意されている。ただしいずれを選択したばあいも漢字は標準フォントのままだった |
「チョコクッキー」を選択した際の表示。かわいらしい印象になったが、漢字はそのまま |
「Helvetica S」は欧文フォントで、英数字のみ表示が変化する |
そのほか、グローバル版では「Social Hub」「Music Hub」「Readers Hub」「Game Hub」と4つのHubアプリが用意され、それぞれコンテンツのダウンロードや一括管理が可能だが、音楽のMusic Hubと電子書籍のReaders Hubに関しては日本市場向けのコンテンツが未整備のため、ドコモ版ではSNS管理ツールのSocial Hubと、ゲーム配信サービスのGame Hubのみが搭載された。
Wi-Fiホットスポット機能でテザリングに対応、他社SIMの対応は不明
今回ドコモが発表した夏モデルのスマートフォンでは9機種中7機種でテザリングに対応し、スマートフォンの回線を利用してPCや携帯ゲーム機などの無線LAN対応機器をインターネットに接続できるのが特徴だ。
これはAndroid OSが標準搭載するポータブルWi-Fiホットスポット機能を使用しているので、設定画面の「無線とネットワーク」の中から機能をオンにするだけで簡単に利用することができる。ただし、テザリング時に接続できるパケット通信のアクセスポイント(APN)はspモードに固定されているため、spモードのサービス契約が必要(mopera Uなどは不可)。パケット通信料は従来通り「パソコンなどの外部機器を接続した通信」に該当するため、パケット定額サービス契約時も月額最大10,395円となる。USBモデムやモバイルルーターを持ち歩かなくて済むという点で使い勝手はかなり向上するが、料金面では定額データプランをもう1回線契約するのと大差ない場合もあるので注意が必要だ。
「設定」→「無線とネットワーク」→「テザリングおよびポータブルホットスポット」で表示される画面 |
一度アクセスポイント名と暗号化キーを設定すれば、あとはチェックボックスを入れるだけでホットスポット機能がオンになる |
また、Androidスマートフォンを利用したデータ通信としてはWi-FiホットスポットのほかにUSBケーブルやBluetoothで接続する方法も考えられるが、まだ製品が開発中のため最終的な仕様は未定で、現在のところ対応を保証するのはあくまでWi-Fiホットスポット機能のみという。
加えて、今回発表の機種はSIMロック解除サービスを利用して他事業者の回線を利用することができるが、他社回線での使用はドコモのサポート外となるため、ドコモ以外のSIMカードを装着した場合にテザリング機能が具体的にどのような挙動を示すか、今回の発表会で知ることはできなかった。ただし、SIMロックを解除してもテザリング時のAPN固定仕様は変わらないとのことなので、端末がSIMフリーの状態になっても他社のSIMカードではテザリングを行えない可能性が高い。