何度殺されても蘇り無限に増殖する魔性の美女・富江の迫り来る恐怖を描き、根強い人気を誇るホラー映画「富江」シリーズ。シリーズ8作目となる最新作『富江 アンリミテッド』が現在公開中だが、今作で富江を演じた仲村みう、その妹・月子役の荒井萌、そして井口昇監督に話を聞いた。
――まず、人気作である「富江」シリーズにご出演された感想はいかがですか?
仲村「やっぱり人気シリーズですし、撮影に入る前はもちろん、公開を迎えてあらためて緊張が込み上げてきましたね。富江ファンの方もたくさんいらしゃいますので、私がちゃんと富江になりきれているかどうかぜひ見て確かめて欲しいです」
荒井「私はあまりホラーは得意ではなくて、撮影する前はどうなっちゃうんだろうって思ってました。現場に置いてある富江の人形も怖くて見れませんでしたし。ですから、月子が怯えるシーンは怯えようと思って演じていたのではなく、すべて本気です」
――今回、井口監督は2人にどのような演技指導をされましたか?
井口「まず最初に僕の中に『原作に近づけたい』という思いがありました。原作の富江って、いちいちポーズを取ったり、今は使わないような言葉づかいだったりするんですよね。仲村さんにはそれをマスターしてもらおうということで細かく演技指導しました」
仲村「髪の毛をかき上げるシーンでは『何パターンか下さい』って監督に言われましたね。『こんな感じでいいですか?』『じゃあそれで!』みたいな感じで」
井口「あとは笑い声ですね。どういうふうに人を怖がらせていくかということに主眼を置きつつも、富江は増殖していくキャラクターなので、いろいろなパターンの富江をそれぞれ演じ分けてもらいました」
仲村「ただ、顔から下はジャージを着ていたので、自分の中でスイッチを切り替えるのが大変でしたね。気を抜くと、どのタイプの富江だったのか忘れてしまったりして(笑)」
荒井「私はもうひたすら現場で怖がってました。少し素の自分が出てると思います」……続きを読む