外に持ち運びたくなるiPad 2の実力
では、短期間ではあるが、実際に使ってみてどう感じたのか。ここからは、筆者のインプレッションをお伝えしていきたい。
まず、一番の違いを感じたのが、画面スクロールなどのスピードだ。「2倍高速」とうたうだけあって、確かに画面がサクサク切り替わる。初代iPadのように、ホーム画面の切り替えにもたつくこともない。秒数に換算するとコンマ以下の違いかもしれないが、快適度は段違いだ。Safariでいくつかのサイトも見てみたが、初代iPadのように、拡大・縮小時で画面が市松模様になってしまうことも少なかった。画像の多いサイトでは、多少カクついてしまうものの、許容範囲ではないだろうか。キーボードの切り替え時にあった、わずかな“間”も短くなった。サクサク感は利用頻度にもつながるだけに、この改善はうれしい。ためしにスクロールの速度を動画に収めてみたので、以下を参照していただきたい。
動画 - QuickTime形式(WMV形式はこちら) |
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また、すでに様々な形で報じられているが、やはりiPad 2は軽い。初代iPadを使っている人は、なおさらそのように感じるだろう。これなら、片手でもちゃんと支えられる。初代iPadは寝ながら使うのに不向きで、実際筆者は断念していが、iPad 2はある程度の時間であれば問題なく使うことができた。当然、9.7インチの画面はスマートフォンなどより大きく、ブラウザやアプリも見やすい。この軽さは、移動中にサッとネットを確認するという時にも活きてくるはずだ。今までよりも外に持ち出して使いたくなるため、Wi-Fi+3G版の人気が上がるかもしれない。厚さはわずか8.8mmと、最新のスマートフォンと比べても遜色ない。持ちやすさとトレードオフになっていると思われがちだが、側面が丸みを帯びているため、手にはしっかりとフィットする。
外に持ち出したくなるもう1つの理由が、初代iPadにはなかったカメラだ。先に述べたように、iPad 2にはイン/アウト2つのカメラが搭載されている。お世辞にも画質が高いとは言えないが、ネットにアップするには十分なレベル。TwitterやFacebookのようなサービスに写真を上げられるようになったのは、大きな進化だ。以前はデジカメやケータイで撮った写真をわざわざiPadに移してからアップしなければならなかったが、その手間が大幅に削減された。高速になり、薄くて軽い。その上にカメラも搭載されているとなれば、iPadより利用頻度が上がることは確実。契約不要で手軽に買え、価格も安いWi-Fi版は捨てがたいが、電波さえ入ればどこでも通信できるWi-Fi+3G版も初代以上に人気が出るかもしれない。
このカメラやA5チップの性能を活かす「Photo Booth」というアプリも面白い。8種類のエフェクトをかけた写真を撮ることが可能で、タッチやピンチイン・ピンチアウトで仕上がりを調節できる。どのように使えるかは以下の動画をチェックしてほしい。
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