薄さに反してガッシリした作りのボディ

本体のデザインは、黒色のクリアボディの内部にハニカム模様をあしらったデザインで、カーボン風の雰囲気を出したものとなっている。またタッチパッド部分も黒色のラバー風になっており、デザインはもちろんのこと、適度な凹凸による使用感が良いほか、脂分でベトつくことがないといった、実用的なメリットも感じられる。

天板はフィルムプリント技術によりクリアなパネルの下にハニカム状デザインがあしらわれた見た目となっている

タッチパッドのボタンは1枚板を用いたタイプ。左右ボタンの打鍵感ははっきり分かれており、押し間違えるといったことはなかった。

キーボードは各キーが独立したアイソレーションタイプを採用。スリムノートではあるがA4サイズであることを最大限に活かし、一番右のラインに独立したHome/End、PgUp/Downキーを持っているのが大きな特徴になっている。このサイズのキーボードでは珍しいため、使い始めのさいにはEnterキーを押すつもりでPgUp/Downキーを押してしまうミスを連発してしまったが、慣れが解消する問題である。独立キーがあるのは間違いなく便利であり、このデザインはうれしいところ。

キーボード周りはカーボン調で、タッチパネルはラバー調となっており、フォーマルな印象を与えるデザインだ

ただ、その分、Enterキーとその脇の記号キーが細くなってしまっているのは残念なところで、この独立キーのための代償が発生している印象は否めない。またカーソルキーと右Shift、Endキーが整然とし過ぎているため、使用初期にカーソルキーの打ち間違いも多かった。カーソルキーを一段下げるなどの配慮があっても良かったかも知れない。

キーボードはキーがアイソレーションタイプ。右一列にHome/End、PgUp/Downを備える一方、Enterキー付近がやや細いキーになっている

ちなみにデザイン面でいうと、スリムノートPCは女性へのアプローチを狙ったカジュアルなデザインの製品が多い傾向にあるが、本製品のデザインは、誤解を恐れずにいえば非常に「男らしい」デザインという印象を受けた。

また、折りたたみ時の厚みが22.5mmとスリムなデザインも特徴となるが、液晶部分の剛性は特筆できる。薄型の液晶を採用したノートPCでは、やもすると液晶の開閉時にたわみを感じることが珍しくないが、本製品の液晶は薄いながらもたわむことなく開閉できる。このガッシリしたボディも本製品の魅力になるだろう。

本体の厚さは液晶パネルを閉じた状態で22mmとなっている。バッテリのぶん、見た目はやや厚く感じられる

液晶パネルは非常に薄いが、たわむことのないしっかりした作り

その液晶は1366×768ドットの解像度を持つ、13.4型パネルが採用されている。液晶サイズ・解像度ともこのクラスでは一般的な仕様だ。発色などに特筆すべき点はない、オーソドックスな液晶パネルという印象を受けた。